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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第9章 純黒の悪夢



駐車場へ戻ってくる人並みから外れるように逆走し、工事現場を潜り抜け、スタッフ用の通路へと侵入をした
鍵が掛かっている扉もこういった場所はオーソドックスな鍵である為、オレ達の手に掛かれば十秒とせずすぐに開けられる
工事現場も内部も予想通り手薄状態で今のオレ達にとってはありがたかったが、こんな簡単に侵入できてしまっては後々警備指導を入れなければダメだな…

「観覧車へはあそこの階段だよ。オレはこのまま制御室に行ってから上るから!」
「任せたぞ」

うん、と頷き二手に分かれる

薄暗い通路を走り抜け、曲がり角では壁に張り付き奥の様子を覗き見る
まるで敵地に乗り込んだ様な状態だが、断じて悪い事をしに来たわけではないので見逃してもらいたいな…なんて考えながら、早くも観覧車の真下にある電気制御室へと辿り着いた

制御室の中は暗く、配電盤のスイッチが規則正しく並んでオレンジや緑色に光っている
その中でも光を主張している、上の方に設置されたモニターの前まで進み下から背伸びで確認をした
見てわかるのは現段階では正常に電気が供給されているということくらいだ
モニターの操作をしたいと思ったがオレの背では届かず、暗闇の中を持っていた小型ライトで照らしながら台になりそうな物を探した

…やはりライトを鞄に入れておいて正解だった
前に宅配車に閉じ込められた時は入れていなくて、コナンの腕時計のライトを見て今後の為にと思ってさ…役に経つ時は必ず来るんだな…

「あった…!」

部屋の隅の棚に二段式の脚立が立て掛けてあった
すぐにモニターの前に運び、広げて上に乗る
モニターはタッチパネルになっていて試しに指でタッチすると、エリア別の電源供給ラインが地図で出てきた
観覧車の電源は東都水族館の大部分が繋がっていて、昔からある水族館の建物だけが別ラインになっている
つまり、観覧車側の電源を落とすと水族館側だけは明かりが付いたままになる
水族館側の制御室は別にあるから、そっちの対応までしてる時間はないな…
完全に消したいのは観覧車だろうし、ここの対策だけでもなんとかなるか

ただ、ピッピッと色々な設定を見たが電源を落とす為の時間設定はされていない様だ
もしかしたら遠隔操作で電源を落とすのかもしれない…
その証拠にモニターのすぐ隣りには怪しげなUSBが刺さっている


抜いたら…マズいよな…

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