第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「この写真の答案用紙のどこが変なんだね?」
「ちゃんと見てくださいよ…」
目暮警部の持つ写真を囲む大人達のその傍で、零をガン見しながら怖い顔をしているコナンがいた
きっと零に言われた一言でいろんなことを考えてるに違いない
こっちが何か仕掛けてくるとでも思ってるのかな…
じっとコナンを見ていると目が合ってしまい、こちらに向かってくる
「なぁ…」
「ん…?」
腕を引かれ大人達から距離を取る
「安室さんに何か聞いてない?」
「何かって…例えば?」
「今回の事件、安室さんの思惑通りに進んでるとか…」
バーボンが仕組んだ事件だと言いたいんだろうな
そりゃFBIとバーボンがこんな稀なタイミングで会うだなんておかしいと思うよな
今までFBIには変装した零が近付いていたのに、今回は安室透として直接会いに来たんだ、何かあると考えるのが普通か…
「ごめんな、今回オレも透兄ちゃんが事件に関わってるって知らなかったし、何の話も聞いてないんだ。何かあるならオレも知りたいくらい」
「本当に何も聞いてねぇのか?」
ム…意外と執拗い
「コナンはさ…オレと透兄ちゃんの関係、少し誤解してるかもしれないね…」
同じ公安の人間だと思っているならそれも少し誤解がある
何でも共有しているかといえば、それも少し誤解がある
さっき零から聞いた返し方を真似して言ってみると、コナンの顔は更に険しくなるばかりだった
「じゃあここはアメリカにいたリュウに話を聞いてみましょうか」
「…!?」
突然大人組の方から零に指名されコナンと共にビックリする
コナンがオレから情報を取ろうとしていてオレが困らない様に話題を振ってくれたのかもしれないけど…ちょっと無茶振りすぎてどうしよう…
「リュウ君はアメリカにいたのかい?」
「うん!少し前までね!」
高木刑事が屈みながらみんなの疑問を代表で聞いてくる
都合上そうなっているだけだからあんまり多くの人に知られたくなかったんだけど…零は何を思って話を振ってきたんだろうか…?
「リュウ、この写真でのおかしなところ、教えてくれるかい?」
「はーい!」
ここからは子どもモードも出していかないとダメかもしれない…?