第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「みんなで謎を解いていますよ、あなたも参加しないと、逆に怪しまれるんじゃないですか?」
「そ、そうですね…頑張って考えてみます…」
零の言葉でササッと職員室へ戻っていく菅本先生
そして零は膝をつき、コソッと耳元で話し出す
「元気になったようだな」
「うん、おかげさまで!」
顔色も良さそうだと言う零に、ニコッと笑って見せた
学校の廊下だというのにオレの頭を撫でてくれて、ただそれだけでまた何倍にも心が温まる
「ごめんね、仕事の邪魔しちゃって…」
「別に邪魔なんて思ってないさ。ただ、いると思ってなかったから驚いたけど…」
そうだよね…と苦笑いしながらここに来た経緯を簡単に説明した
「だからハロも一緒なのか…」
立ち上がり窓から駐車場を覗く零
ハロと目が合ったのか手を振っている
「この後FBIから情報を得る為にベルモットと合流するんだ。でも、ここで僕達が別れたらコナン君が不審に思うだろ?」
「うん…」
オレがいなければそこまで考えることなくスムーズに行っただろうに…申し訳ないくらい邪魔してしまっている…
「ていっ」
「痛っ!」
「自分がいなければとか考えてるだろ」
軽くデコピンをくらいおでこに手をおさえると、零が図星をついてくる
「大丈夫だから、この後は僕に付いてくること」
いいな?と言われてはわかったと言うしかない
ベルモットに会うのに本当に大丈夫かな…
「それとさ、FBIのことあんなに煽って大丈夫なの?」
「あぁ…僕の日本から出てけって言ったら、さすがにコナン君も間に入って来たよ…その後『悪い奴らの敵』なのかって聞かれてさすがに焦った…」
「えぇっ!?」
コナンも遠回しに聞いて情報を集めるが上手い
公安の事を悪い奴らの敵、か…
確かにそういう時もあるけれど、そんな簡単な立場じゃないんだよオレ達は
時には悪い奴らの仲間にならなきゃいけないし、時には何も悪くない人の敵にならなきゃいけないし…
「それで、なんて答えたの?」
「少々誤解してるって言っといた」
上手いだろ?とドヤ顔な零
確かに、コナンの思う公安警察はどこか誤解しているところがありそうだ
でもオレが聞かれたらそんな返し方できないや…
「安室君、降参だよ…そろそろ教えてくれんか?」
職員室の扉から目暮警部が身を乗り出して助けを求めに来たので、零と一緒に職員室へと戻ることにした
