第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「ウーム…これが問題の答案用紙か…」
大人達が見ている高さでは見えずコナンと2人で背伸びをしていると、目暮警部がみんなに見やすいように持ち替えてくれた
写真に写る答案用紙は重なって写されていたが、見えている物で4枚、比較をするには十分な撮り方がされていた
一番上の答案用紙と二枚目以降の答案用紙、比べてみると同じようだけど全然違う
あぁ、犯人はやっぱりあの人か…
「夏子が言ってたのって本当だったのね…アメリカじゃ100点満点の時はExcellentって書き足されるけど日本じゃ花丸だって…」
そうなんだとジョディ先生の話を聞いていると、既に違和感に気付き犯人も突き止めているであろう零がまた煽りに行く
「それだけなのか?FBI…」
「それだけって?」
「この写真から読み取れる情報はそれだけかと聞いているんですよ…」
ドイツ系の君はどうかとキャメルさんが聞かれるも、
「日本じゃ正解に丸を付けるらしいから…一番上に見えている答案用紙の採点は間違っていないとしか…」
と、真相には程遠い感じである
「ぷっ…ハッハッハッハッ!やはり読み取れたのは僕達だけだったようだよ!」
「「僕達?」」
わざとらしい零の高笑いにFBIの2人は首を傾げた
「そうだろ?江戸川コナン君、音月リュウ君?」
「え、なんのこと?」
「うん、オレわかっちゃったから廊下でハロの様子見てくるねー!」
コナンは惚けてるみたいだったけど、答案用紙の写真を見た後に犯人をガン見していたからわかっているに違いない
零は更にFBIに突っかかりに行っているようだが、オレは犯人が分かれば後はいいかなって思って廊下に出た
その方が零も動きやすいだろうし、駐車場に置いてきたハロも心配だし…
少し高めの窓枠にジャンプをして腕を掛け、宙ぶらりんのまま駐車場の様子を見下ろすと、ハロが大きな欠伸をして寝ているのが見えた
ちゃんと良い子に待っている様で安心…帰ったらご褒美あげなきゃだな
「こら、そこに登ってると危ないよ」
背後からの振り向くと、体育主任の菅本先生がいた
「あ、ごめんなさぁい」
「リュウ君って言ったかな?先生にこっそり犯人教えてくれないかなぁ?」
「えー…」
おーい、仮にも教師なんだから自力で解いてみなって
「教師たる者が抜け駆けですか、菅本先生?」
「あ、透兄ちゃん…」
