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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ


「盗まれた!?」
「あぁ、今朝会社に出勤しようとしたらガレージが壊されていて車がなくなってたよ」

植野さんがタクシーで来たという流れからここへ何で来たかを聞くと、神立さんの車は今朝盗難にあったようで、ここまではバスで来たそうだ
でもそれは今朝の話だから、昨夜は車で来たに違いない
ただ、9時前に来て校舎は真っ暗、門も閉まっていて会えなかったのは確かだと言う

車は盗まれ、会社へは電車で、ここへはバスで、おまけに殺人の疑いまでかけられて迷惑だ…とイライラを紛らわす様に煙草を吸おうとするが、ここは学校内、菅本先生に止められて内ポケットへ戻した
ライターを左手で扱っていて、この人はもしかしたら左利きなのかなーなんて思った

ここまでの3人の話を整理すると、8時過ぎに植野さんが夏子先生と会っていて、菅本先生の話ではその後8時半過ぎには職員室にいなかった、神立さんは学校にすら入っていない…ということになる
誰かが誤魔化しているんだろうけど、8時半の時点で夏子先生はここで頭を強打されていたに違いない

「神立さんが会う約束をしていたのは夜9時頃だったと?」
「あぁ…」
「ですが被害者の携帯に『約束は8時半頃でしたけど来られますか?』って未送信のメールが…これってあなた宛てのメールだったんじゃないですか?」

高木刑事の質問に知らねぇよと答える神立さんは自分の考えをペラペラと話していく
実はこうやってアレコレ話す人が怪しかったりするんだよ…墓穴ほったりしてくれてさ

「俺宛のメールだったとしても…足し算引き算で数字が頭ん中飛びかって間違えたんだようよ!テストの採点をしてたようだしな…」

そうだ、答案用紙って何度も出てくるワードだけど実物を確認していなかった
見せてくれるかな…

「ねぇ高木刑事、夏子先生の鞄に入ってた答案用紙って見られる?植野さんが来た時にも採点してたみたいだし、もしかしたら何かわかるかもしれないよ!」
「ああ…それが…」

答案用紙は鑑識が指紋採取で持って行ってしまい今は写真でしかないけど、とその写真を見せてくれた
高木刑事はなんでも見せてくれる
公安だけでなく、捜査一課の刑事とも繋がりを作っておくのもひとつ手かな…なんて思った
後でオレも高木刑事に携帯番号聞いておこう…
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