第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
「ねぇ!それよりさぁ!候補者3人にもう一度話聞いてみようよ!」
「透兄ちゃんも聞きたいでしょ?」
零とFBIとで言い合いをしている間にコナンとオレで割って入る
オレが透兄ちゃんと言いながら近寄ったのを、何も知らないFBIの2人が早速コナンにコソコソと尋ねていたが、上手く説明しといてくれよな、とそちらは気にしないようにした
候補者の3人からはさっき聞いた内容に加えて細かい話を聞くことに
体育主任の菅本先生は夏子先生に告白をして振られたことがあるそうで、零はストーカーの要注意人物としてマークしていた
しかし菅本先生が言うにはその逆で、夏子先生をよからぬ輩から守っていたと…
気付かれないように跡をつけてじっと見守り、自分の気配に気付いてキョロキョロする姿が愛らしく守ってあげなきゃと思っていたらしいが…
「それをストーカーって言うのよ!?」
はい、ジョディさん言ってくれてありがとうございます
もう周りのみんなもジトーって目で見てるから、明日から職員間での彼のイメージは大変だろうな…なんて心配になる
いや、オレが心配することじゃないけど
でもこの菅本先生が犯人であれば、夏子先生の鞄に答案用紙を入れて帰り支度はしないか…
植野さんには答案用紙の件も聞いてみる
彼女が夏子先生に会った時はまだ採点中だったようで、忙しそうにしていたから自分の話は話半分で聞いていたんじゃないかと言う
夏子先生は1年生の担任だということもわかり、1年生が担任の先生に恋するだなんて可愛いもんだと思っていると高木刑事がそれを口にし、
「何をトンチンカンな事を言ってますの?」
なんて言われてしまっている
オレが言わなくて良かった…
息子さんは5年生のようで、夏子先生はアメリカ留学の経験があって英語が堪能な為、高学年の英語の授業もやっているそうだ
だから、まだ精神が未成熟で多感な年頃だからこそ節度ある態度を取って欲しいと忠告をしに来たと言うが、そう言うのは夫の二の舞になって欲しくないという、結構訳ありなご家庭だった
夫の借金返済の為に車も売ってしまったようで、ここへ来るのもタクシーで来たということは、職員室から夏子先生を公園まで運び出すのは、この人では難しいか…
となると残るは神立さんだが…