第8章 嘘の裏側/緋色シリーズ
零が職員室に入って早々、目が合った途端にお互い一瞬止まってしまった
ちょっと待てよ……
FBIが関わるこの事件に零が来るということは、もしやもしやもしかしなくても、オレってここにいたらダメなんじゃないか!?
隣にいるコナンは「なぜバーボンが?」と言うような顔をしてオレを見るが、オレだって何で零がと聞きたい
でもオレがここで表情を変えてしまってはマズイだろうし、零も何もなかったかのようにしているので平然を装っておこうと思う
「遅くなりました…探偵の安室です」
目暮警部はというと「またこの探偵か…」という顔をしており、高木刑事が夏子先生の携帯の通話履歴に番号があったことを説明していた
「そちらの2人は英語の先生ですか?」
「あ、いえ、この2人はFBIの方達で、訳あって捜査協力を…」
零もよく知っているはずのFBIの2人には素の姿で初めて会うのだろう
わざとらしく、でも自然に関わりを持ちに行った
やっぱり何か仕組まれている事件なんだろうな…
「ホォー…FBIですか…よく映画やドラマでお見かけしますよ…手柄欲しさに現場に出ばってきてドヤ顔で捜査を引っ掻き回し、地元警察に煙たがられて視聴者をイラつかせる捜査官…
あ、別にあなた方のことを言ってるわけじゃないですよ!」
そんなことを言う零にキャメルさんは怒りを露にするが、ジョディさんの方は落ち着いて状況を飲み込もうとしている
そして零の話によると昨夜夏子先生が階段から突き落とされたの目撃して通報したのは零の様で、身辺警護の一環で帰宅をみまもっていたところ、突き落とした犯人のシルエットと転がり落ちる夏子先生を目撃したらしい
「通報した後警察が到着するまでなんで現場で待っていなかったんだね?」
そうしていればもっと捜査はスムーズに…と嘆く目暮警部に、零は別の依頼人を乗せていて関わりたくなかったと言う
もしかしてベルモットが一緒に乗っていたのかも…?
「じゃああなたは重体の夏子を路上に置き去りにしたってわけ?」
「もちろん救急車が来るのを確認してから立ち去りましたけど…それが何か?」
今度はジョディさんが怒りを露にし、キャメルさんに止められている
とにかくその後も零は2人を煽ることしかせず、これも何かの作戦なんだろうけど、見てるこっちはハラハラした…