第14章 復活の時
「妾は、この時を...千年待ったのだ...妖と人の上に立つ...鵺とよばれる新しき魑魅魍魎の主が...今ここで生まれる。
皆の者...この良き日によくぞ妾の下へ集まった。
京都中から...そしてはるばる江戸や遠野から妾たちを祝福しに...全ての妖どもよ...大儀であった」
羽衣狐のその言葉に京妖怪たちは歓声を上げる
奴良組と遠野の面々は戸惑っていた
「そうかそうか、祝うてくれるか。くるしうないぞ、かわいいやつらじゃ...」
羽衣狐の後ろにいる黒い球が動き始める
「母上...」
モゾモゾと動き、それは大きな赤ん坊の形となった
「おお、おお...母上...」
「かつて...人と共に闇があった。妾たち闇の化生は常に人の営みの傍らに存在した...
けれど人は美しいままに生きていけない。
やがて汚れ、醜悪な本性が心を占める。
信じていたもの、愛していたものに...何百年も裏切られその度に絶望し、妾はいつかこの世を純粋なもので埋めつくしとうなった。
それは黒く、どこまでも黒く...一点のけがれもない、純粋な黒。」
羽衣狐がそう言うと、真っ黒なセーラー服に服装が変わっていく
「この黒き髪...黒きまなこ、黒き衣のごとく完全なる闇を。
さあ...守っておくれ。純然たる...闇の下僕たちよ!!」
羽衣狐のその言葉を合図に京妖怪たちが一斉にこちらに向かってきた
「"守れ"ってのは、どういうこった?
"鵺"って闘えねーのかい?」
リクオがそう言った
「そ、そーやきっと!!守れってことは...まだ無理なんや!!
あの状態はまだ完全ではない.....鵺は本来人なんやから...!!
まだ止められる!!その祢々切丸と.....破軍さえあれば!!」
秀元がそう言った
それと同時にリクオとゆらの間に茨木童子が現れる
襲いかかろうとしたところを首無が防いだ
「リクオ様を!!守れ!!」
「まーるたけえべすに、おしおいけー♪
羽衣狐様の積年の夢...やぶらせるわけにはいかない!」
ガラガラと音を立てながらがしゃどくろと狂骨が現れた
「ゆら!!上まで一気に行くぞ、しっかりついてこいよ!!」
リクオが走り出す
「ハァッ、ハァッ...!!わかってる...!!」
ゆらはリクオについて行くのに必死だった