第14章 復活の時
それから、黒田坊は鬼童丸の攻撃を防ぎながらリクオに鬼纏のやり方を説明していく
途中、茨木童子が乱入してきたがそちらは首無が応戦していた
ズキン
『.....っ...』
蛇が締め付けてくるように体が痛む
「...サクラちゃん」
いつの間にか秀元が私のそばに来ていた
『なに』
「...その術式、ええもんや無さそうやね」
周りに聞こえない声で秀元はそう言った
『!...気付いて...』
「今ならみんな戦っとるからちょっとは話聞けるかな思て」
秀元はニコリと笑った
『.....いいものではないわね。どちらかというと蝕んでくるタイプよ』
「それは、今"何か"に反応しとるんやろ?」
『そうよ。...大体察しはついてると思っても?』
「そうやね。なんせこのタイミングや、答えは自ずと出てくる」
『にしても、この術式が見えるとはね』
「生きとったら見えんかったやろなぁ、ほらボク今死んでるし?」
『確かにね、見えてもおかしくないかもしれないわね』
「まだ、耐えれる?」
『大丈夫、あと半年は最低でも保たせるから』
「なら安心や。この戦い、終わったら全部教えてな♡」
それだけ言って秀元はゆらの元へ戻っていった
まさか、見える人がいるとはね
私に刻まれている術式
まず普通の人や妖、基本的には誰にも見えない
術式の内容は私が把握してる範囲だと"反魂"と"統制"
ひとつは私が御門院家に逆らえないようにするような術式だ
そしてもうひとつは…"反魂"
それは、今晴明が復活しようとしていることと同じこと
私は反魂をおこなうために犠牲となる
そのための、術式
今、この術式は晴明の復活に反応している
まるで自分も早く"戻りたい"というかのように
私が痛みに耐える間、リクオは黒田坊を鬼纏い鬼童丸を追い詰めていた
あと少しでトドメをさせる...その時だった
地面が大きく揺れ始める
下から何か上がってくる...?
ゴッ.....
バキバキ...
勢いよく黒い球と妖が空中へ向かっていくのが見えた
「感じるぞ、晴明ェ」
空中へ向かっていったのは羽衣狐だった