第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「だけど、シラユキが自殺だったとはなー…」
「そうと決まったわけじゃないぞ。可能性の一つだ」
「私はまだ他殺の可能性を捨ててない…」
「俺にはもう…わからん。」
「(みんな混乱し始めたわね。)」
「あー…クロサキ…ごめん。犯人っていうのは…勘違いだったかも。あたしもムシャクシャしてたというか…」
「気にしないで」
「そっかー自殺かもしれないよね…」
「そうね。私も信じ難いけど」
「そういう考えもできるよねー。………。…あたしは絶対殺されたと思うけど」
「(最後の言葉は私にだけ聞こえるようにコッソリ言ってきた…)」
『いじめの件、絶対に言うなよ』というメッセージのようにも聞こえる。それはこっちのセリフでもあるわ。スミレが知った私の秘密、絶対にバレないようにしてよね…。シラユキにも知られたあの秘密を…。
四日前─────。
『やっぱり。クロサキさん、私と同じ小学校だよ』
『え…。…ああ!たしかにシラユキ、小学生のころ見たことあるかも!』
『ねぇ、6年生の時何組だった?』
『たしか3組だったわ』
『へぇー誰と仲良かったの?』
『ホタルとアヤとは毎日遊んでたわよ。懐かしいわ』
『…それじゃあ。…小学校の時の放火事件は知ってる?』
『え……?』
まさか……!!
私が小学校の頃…火遊びが原因で家を一軒全焼させる火事を起こしたことがある。それはある駐車場での出来事だった。
落ちているライターを拾って、私たちは色んな物を燃やして遊んでいた。だけどそのうちの一つが隣の家に飛ばされてしまった。
その家は木造だったこともあり、火はあっという間に燃え広がっていった。
私たちは怖くなってすぐにその場から逃げ出した…。幸いにも家は留守で誰も怪我人はいなかったが、家は全焼。消防は火事の原因を放火としたが、犯人が見つかることはなかった。
その放火事件は……。
あと数日で時効になるところだった。
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