第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「あんたが犯人なんでしょ!!!」
「スミレ…一旦落ち着こう」
「ねぇスミレ」
「なに!」
「…最初に喧嘩を売ったのは貴女よ」
「……………」
「ミドリにも言ったわよね?私を甘く見ないでって。売られた喧嘩はいつでも買うわよ」
「……く……そ……」
「(ふぅ…追い込むのはこれくらいでいいかしらね。私もスッキリしたわ。)」
次に私はスミレの話題から逸らすフリをした。
「私の予想ではシラユキは“自殺”なんじゃないかと思ってるのよね」
「あんたまでアオキのせいだって言うの…!!」
「そうじゃないわ。」
アオキのせいじゃない、自殺の理由…シラユキの自殺をデッチ上げるのに、いい情報が一つあるわ。
「シラユキって学校でかなりヒドイことされていたらしいのよ」
「いじめられてたってこと?」
「ええ。学校の裏掲示板でもかなりヒドイことを言われているわ。ほら。」
私は自分のスマホに表示されている裏掲示板をみんなに見せる。
「…この白ブタって言われているのがシラユキ?」
「知らなかった…」
「うわーヒドイなこれは」
「シラユキはあまりにヒドイいじめに耐えられず…ついには自殺してしまった…」
「許せないな…」
「(いじめの主犯はスミレなんだけど。さて、ここでスミレがいじめていたとは言わずに…今からスミレをフォローするから私の秘密も黙っておいてちょうだいよ。)」
私はニコッと笑う。
「その点、スミレは可愛いモノじゃない。二股されたとわかってもアオキに尽くして…。心配だけど遠くで見守るだけ…。盗聴は見守り過ぎだけど」
「うるさい」
「ね、盗聴の件はここだけの秘密ということでひとつ」
「そうだなー悪気はなさそうだしな」
「本人も十分反省しているし」
「(スミレが険しい顔でこちらを見ている…。『今日のところは許してやる』って言っているようだ。)」
「!」
「(だから私も目で訴えた。『これで私たち、まだ友達ね』と。それを読んだスミレの表情が引き攣った。)」
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