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犯人は私です。~最低な主人公だっていいじゃない~

第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】



「その盗聴器があたしのものだって?」



「ええ」



「だーかーらー。そんなもの──」



「知らない?本当に?」



「…何が言いたいの」



「(これはあるモノと組み合わせられる。そのモノはスミレが探していたもの。)」



私は単5電池を取り出す。



「この乾電池、スミレが失くして探していたものでしょう?」



「まだスミレに渡してなかったのか」



「すっかり渡すのを忘れてたわ」



「そ…それがどうしたの?」



「なぜか盗聴器に使うサイズなのよね」



「たまたまじゃない?」



「このサイズの乾電池はなかなか使われないサイズのものよ。スミレはこの乾電池を使う機器を何か持ってるの?」



「…そ、そんなの。確かに…盗聴器は仕掛けた…。…仕掛けた。……!あ!仕掛けたけど、二股のことは言ってなかったじゃんシラユキ!盗聴してもシラユキとアオキが付き合ってることなんて聞こえてこなかったから〜」



余裕たっぷりにスミレは言った。



「なんなら録音してるから聞いてもいいよ〜」



「え!録音聞いていいのか!?」



「あんたはダメに決まってるでしょ!」



「さっきいいって…」



「カナザワくん…きもい…」



「というわけで、私は二股のことは知りませんでした〜。さあ、言うことはある?クロサキ」



「盗聴は認めるのね」



「そう。認める。…何その顔。あんたのその人を見下す目、出会った頃から大嫌いなんだけど」



「別にそんなつもりはないのよ」



大丈夫…盗聴で聞いた内容が重要なんじゃない。盗聴していた事実が重要なのよ。



「だって盗聴していたってことは…二股を知っていたっていう何よりの証拠じゃない」



「…な!なんでよ!!!」



「どういうことだ?」



「普通何でもない友達を盗聴したりする?よっぽどのことがない限りは盗聴なんてしないわ。よっぽどのこと…例えば二股相手が気になるとか…。それとも“二股は知らなかったけどなんとなく盗聴した”の?」



「…な、な、なんなの!!!!」



スミレに焦りの表情が窺える。



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