第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「痴情のもつれってやつか?モテる男は違うな」
「クロサキ…アンタばかなの?」
「スミレよりはバカじゃないわ」
「っ………!」
「話の続きをどうぞ?」
怒りで顔が歪んでいるスミレにニコッと笑って話の続きを促す。
「あたしが二股を知ったのは昨日。シラユキが死んだ時には二股は知らなかったの」
「あ……」
「なんであたしがシラユキを殺さないといけないの?」
「確かに…」
普通に考えたらスミレの言う通りだけど…でも本当に二股を知ったのは昨日じゃないはず。
「そう言うと思ったわ」
「どーゆー意味?」
「スミレが二股を知ったのって昨日より前だったんじゃないかしら」
「は!?いい加減なこと言うなって!」
どうも1つ気になることがある。なんでスミレはアオキに振られたのか。スミレは前からアオキの二股を知っていた。そう考えれば糸口がつかめそうだ。
「ここに写真があるわ…この写真にはシラユキとアオキがデートしてる姿が写ってる。アオキの二股の証拠をおさえた写真ね」
「え!?まじで!?」
アオキは驚いた顔をしている。
「この写真はスミレのものよね」
「…その写真誰の?」
「!」
「カナザワが盗撮してたんじゃないの?」
「ち、違うし!」
「(スミレ…しらばっくれるつもりね…)」
「勘違いしちゃったんでしょ?写真があたしのだって。勘違いは誰にでもあるからしょうがないよね〜」
この写真は間違いなくスミレのもの。でもここでスミレの部屋で盗んだなんて言えない。
「やっぱりクロサキの言うことは信じられなーい」
「……ふふ。」
「!なに笑ってんの…?」
「もう一つ。スミレが二股を知っていた証拠があるのよ」
「まだ言う?」
「…これで最後よ」
スミレが知っていた…ではなく、スミレには知る方法があった。スミレはシラユキの情報を得るためにしていたことがある。
「コレ、盗聴器なんだけどね」
「…………!」
「(明らかにスミレの顔色が変わった。)」
「…高そうな盗聴器…」
「この盗聴器はシラユキの部屋に仕掛けられていたのよ」
.