第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「どうしたみんな。疲れた顔してるな」
「(アオキが一番疲れた顔をしているわ。)」
「特に連絡することもないから今日はもう終わりにするか…?」
「(ナイス!願ってもないことよ!)」
「ちょっと待って!シラユキのことは?昨日うやむやになったじゃん!」
「ああ…そのことだが…。もしかして俺のせいかなって思って」
「どういうことだ?」
「やっぱ俺がずっと二股してハッキリしないからシラユキが思い悩んで…その…自殺…とか…」
「アオキは悪くない!」
「そうだ。考えすぎだ」
「そうよ」
私のせいなんだけどね
「シラユキさんが自殺なんかするかな…?」
「可能性としてはあるかなと…」
「違う!シラユキは殺されたの!大丈夫!あたしはシラユキが殺された理由も、誰が殺したかも知ってるから!」
「おいおいバカなんだから無理するなよ〜」
「バカは黙ってて!!」
「は、はい!」
「スミレ、なにか自信があるみたいだけど…」
「当たり前じゃない。ね、クロサキ」
「なに…?」
「とぼけてもムダ。犯人は…クロサキだよ」
「シラユキを殺した証拠でもあるの?」
「凶器でも見つかったか?」
「証拠はない」
「なーんだ証拠はないんじゃん」
「いいから聞けよ!いい?あたしがクロサキを犯人だと思うのは…確信を持てるような動機を知ったから」
「クロサキがシラユキを殺す動機か?」
「そう、クロサキの動機」
「(私の動機…きっとシラユキに私の秘密を知られたことね…)」
「クロサキはシラユキにウラみをもっていた!」
「なんでスミレがそれを知っているんだ?」
「あたしにも色々あるの」
「でた!色々ないクセに色々あるって言うやつ!」
「うるさい!!」
「(このままだとまた疑いが私に向けられてしまう…。とにかくスミレに疑いが向き続けるようにしないと。)」
私は不敵に笑んでスミレに言う。
「スミレにもシラユキを殺したいと思う理由はあるはずよ」
「そんな理由ないんだけど」
「だってスミレはシラユキにアオキを取られてるじゃない」
「いやまだ取られては…」
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