第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「なんのことか知らないけど、足、お大事に」
私はスミレの部屋を出た。そして1階のリビングに行くとアカイがいた。
「よ、クロサキ。…スミレのキゲンは直ったか?」
「嬉しそうに聞かないでくれる?」
「…あーその様子じゃ、まだスミレ怒ってるみたいだな…。無理に話を聞いてもらおうとしてもムダだろ、もう放っておけよ。明日には忘れてるさ」
「(放っておくと私に明日はないのよ…)」
警察が来るまで1日しかない。それまでにどうにかしてスミレの弱みを握らないと。
「…ん?アカイ、手に持ってるソレはなに…?」
「あぁ、これ単5電池だな。今、拾ったんだよ。スミレが2.3日前に失くしてから探してたみたいなんだ。返そうと思って忘れてたんだけど…単5電池なんて何に使うんだろうな」
「(確かに…)」
「そうだお前、これをスミレに返してもう一回謝ってこい」
「…アカイ、面倒くさいだけよね?」
「あはは、バレたか?」
「まぁいいわ。返しといてあげる」
アカイから単5電池をもらった。リビングから出ると和室にカナザワがいるのを見つける。
「ここにいるなんて珍しいわね」
「ふっふふ、よう、クロサキ〜。…珍しいだろ?」
「(…気持ち悪いくらいキゲンがいいわね…)」
早急に立ち去ろう
「邪魔したわね」
「待てっておい!!聞けよ!!何してるんだ?とかあんだろ!!」
「何してるの?」
「聞きたいか?」
「別に」
「実はミドリの奴がさ、俺に手料理を振る舞ってくれるらしいんだよ」
「だからそこで待ってるの?」
「おう。いいだろ〜」
「じゃ、私はスミレのとこに行かないといけないから」
「あ?スミレ?やめとけやめとけ…」
「どうして?」
「さっき部屋覗いたら、ペリーダンス?ペローダンス?だったっけな、ダンス踊ってたからよ。邪魔するとキレっぞ〜」
「(盗撮の次は覗き…懲りない奴ね。)」
けどそこでふと疑問が浮かぶ。
「…でもスミレは捻挫してるのよ?」
「俺の目がおかしいってのか?あぁん?両目2.0なめんなし」
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