第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「…あいつの性格からして問い詰められるか、喚かれると思ってたんだけどな…」
「(たしかに、なんか引っかかるわ…)」
「シラユキや俺を責めるどころか…クロサキ、お前をかなり恨んでたよ。アイツ、ちょっとやばいやつだったのかもな…」
「……………」
「とにかくコレ、サンキュな」
「(スミレはアオキと別れたくなかったみたいね。)」
バルコニーを出ようとして何かが落ちていることに気付き、拾い上げる。
「スマホ用のポータブル充電器…。誰かの忘れ物かしら?」
こんなところに置いていたら壊れるわ
「(スミレの様子でも見に行こうかしら)」
怪我をさせたのは事実だ。一応謝っておいた方がいいかも知れない。
「(ミドリも一緒だったのね…)」
「とりあえず、テーピングしておいたから、安静にしておいてね…」
「もう行くの?」
「洗い物あるから…またね」
「……………」
ミドリはスミレの部屋を出て行った。
「…なに?」
「さっきは突き飛ばしたりしてごめんなさい。足の怪我、大丈夫?」
「…そーやってわざとらしく謝るのすっごく腹立つからやめてくんない?アンタのせいでこんなんなってんだけど」
「本当に申し訳ないと思ってるわ」
「思ってないくせに」
「友達を怪我させたんだもの。心配するのは当たり前でしょう?」
「…アンタのこと、友達と思ってないから」
「……………」
こっちが優しくしてれば調子に乗って…と怒りが込み上げたがグッと堪える。
「ずっと部屋にいるの退屈じゃない?」
「あたしは動けないんだっつーの〜。なに?部屋から出ないとシラユキみたいに殺しちゃう?」
「だから殺したっていう前提がおかしいわ…私はやってないの」
「傷付いたフリしてもムダだから」
「(チッ……)」
「シラユキも可哀想だね〜…アンタの秘密を知ったせいでさーキャハハ!!!」
「(……?変だわ、シラユキは私と会った時、誰にも言ってなかったはずだけど…。バラす前に私が殺した。…どうしてスミレは、シラユキが私の秘密を知ってることを知ってるのかしら?)」
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