第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】
「どうしたクロサキ!?なんか物音がしたから…」
「おい、朝からうっせーぞ!」
「…スミレ?大丈夫か?」
「あぁー…話してたらコイツが急に切れてさぁ…」
「ハァ!?おいクロサキお前何やってんだよ…」
「…クロサキが?」
2人の突き刺さるような視線よりも、スミレの嘲笑うかのような顔から目が離せなかった。
…私の秘密を知ったスミレは、なにより恐れる存在に変わった。
「(このままなら、ふたつの意味で私は終わる…)」
ギリッと歯を噛みしめる。
「(冗談じゃないわよ。スミレがその気なら、こっちにも考えがあるわ。)」
ふと笑みを浮かべる。
「さぁ、裏工作を始めましょう」
裏工作【スミレの弱みを握れ!】
「(スミレは…どこで私の秘密を知ったのかしら。シラユキしか知らないはずなのに…考えても分からないわ。でも絶対にスミレの弱みを握って、口止めしてやる…!)」
3階に行き、ミドリの部屋を訪ねた。
「(ミドリはいないみたい…)」
するとベッドに置いてある鞄から美容パックが覗いていた。
「スペシャルコラーゲン美容パック?」
お肌がぷるぷるになる化粧品を手に入れた。大した収穫もなく、ミドリの部屋を出て、2階のバルコニーへと向かう。
「はぁ…わたしの玉の肌が…」
そこではアオキが自分の肌を触りながらため息をついていた。もしかしたらコレが役に立つかも。
「アオキ、良かったらこれ…」
「…それ高いのよ、どうしてそれを…!」
「今はほら…男も肌に気を使う時代よ」
「へぇ…わかってるなお前、ちょっと見直したよ」
「良かったらあげるわ。見つからないようにコッソリ使って」
「それはもちろん…ありがとう」
「で…?肌がガサガサになって落ち込んでたの?」
「いつもは、お肌のゴールデンタイムである22時には就寝する。…それがどうだ、お前のせいで明け方までスミレに捕まっていたんだぞ?」
「(私だって必死だったのよ。知らないわ。)」
「スミレに二股がバレて、俺は別れを切り出した。そしたらアイツ、許すから別れないでって言ったんだよ」
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