第45章 complexion ■
「傑はいつも私の事分かってくれてたし…もっともっと優しかった…私のこと貶すようなこと、1つも言ったことない…」
天然女だとか、無神経女だとか、都合のいい女だとか、そんなこと言われたこと1度だってないし、常に、可愛いとか綺麗とか良い女とか…そればかり笑顔で囁いてくれた。
いつも私に優しくしてくれて、口喧嘩すらしたことない。
デリカシーがないなんて感じたこと1ミリもない上に、価値観だって合っていたしおかしいと思うところなんてひとつも無かった。
私のことを…これでもかというほど親切丁寧に愛してくれた…。
「こんなふうに口論になったことだってないし、なりそうになったことすらなかった…!
すごく私のこと、思いやってくれてたから、傷つく発言だって1度もされたことないっ!」
五条は見開いていた目を徐々に細め、前かがみに座り直してサングラス越しに睨みあげた。
「あっそお…。そうやって昔の男と僕を比べるわけ?」
「・・・」
「結局そーやって自分の気持ちだけが大事?今の発言でどれだけ僕が傷ついたか考えようとすらしてないでしょ。」
レイは息が止まったように押し黙り、視線をテーブルに落とした。