第14章 蜂蜜
ー研磨sideー
KODZUKEN、か。
ちょっと、びっくりするくらいしっくりきて言葉が出なかった。
マリオの様子を見てて、なんかこいつセンスみたいなのありそうだなって思って、
別に本当に決めるとか何も考えてなかったけどでも、
ここで決まるってことも全然ありうるんじゃないかな、とか思ってたんだけど。
「ん、いいね。 I like it」
「so you deal?」
(じゃあ決まり?)
「ん、deal」
(ん、決まり)
そう答えると、
マリオはさっきまでの入り込んだ状態からまた出てきちゃって
またただの興奮したうるさい男の子に戻った。
「the world famous KODZUKEN! It just starts from here!」
(世界のコヅケン!ここから始まる!)
世界のコヅケンって何…とか言いながら、
けどおれもみんなもマリオのそういう才能みたいなのを目の当たりにして、
(ネイサンは知ってたんだろうけどそれでも)
まぁ言わせておくか、みたいな感じで放っておいた。
……おれの思考のパターンだと、名前なんて本当最後に決めなきゃってなってから決めるものなのに。
今、名前が決まった途端、何していくかとか目的とかしっかり考えなきゃな、って気持ちになってきて。
ちょっとおもしろいな、とか思った。
なんていうか、化学反応、みたいなそういうの。
自然と起こった、逆説的な流れ、みたいな。