第14章 蜂蜜
ー穂波sideー
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大騒ぎのMarioも少し落ち着いて。
わたしはそそくさとキッチンを借りて食事の準備を。
研磨くんはMarioとNathanと何やらゲームをしてる。
ゲームってすごいな、コミュニケーションツールだってしみじみ。
お好み焼き、ひじきのそぼろ煮、ほうれん草おひたし、
人参のツナの和風マリネ、たたききゅうり、豆腐とわかめのお味噌汁。
ごくごく素朴な日本の定食。
たくさん食べる二人のために、いつでも親子丼を作れるようにもしておいて。
ご飯できたよって、3人のところに呼びに行く。
まるで兄弟のような後ろ姿に、とんでもなく胸を掴まれながら。
やっぱり、一緒にいれるのが一番だけど。
それでも、会えない時間も確かに、わたしたちにはちゃんと、
それはそれで、ちゃあんと、良いふうに作用してるってそう感じる。
研磨くんがこっちにきてくれてからそんな瞬間ばかりで、心がいそがしい。
全然疲れる方向にではなく、幸せを感じることに、いそがしい。
4人でご飯を食べて、ここからはいつも通り……
に行かないといけないはずなのだけど、
というのは、少しフリータイム、それからシャワーとかを済ませて20時以降はゲームは禁止。
21時にはベッド…という具合に。Marioはね。
Nathanに関してはもう、かなり自主性に任されてる。
でも、さっきの興奮をみて、
今日は特別な時間割にして良いよ、
そのかわりたっぷり話を聞かせてねってスミスさん夫婦は家を出て行った。
そういう臨機応変さとか、すごく素敵でいいなぁって思った。
……とりあえず、シャワーを済ませるところまではいつも通りに終わらせよう。
いつもはもちろん、Marioも勝手にする。
わたしはこの家にいれば良いだけで、たまにうっかりとかがあった時に、
今もう何時だよーとかって伝えるくらいで。
本当にわたしは、何かあった時のために、車も出せるしっていう役割が大きい。
そんな役割を担いながら、単純にこの子たちと仲良くなれて楽しいし、
カジュアルにお喋りとかしながら予習も進めれたりで本当にありがたい。