第14章 蜂蜜
ー穂波sideー
Bioloyの講義を終えて、早々に大学を出る。
ここから10分ほど車で走ったとこにあるスポットに研磨くんといるってお兄ちゃんから連絡が入ってた。
そのスポットのすぐ近くにはお気に入りのデリがある。
正確にはデリも買えるカフェの併設された食品店。
シッターのバイトが入る時は、今日のお家の場合、
自分のものだけ何かしら買っていったりとにかく持っていくことが多い。
時間によってはご飯もお風呂も住んでるお子さんを見守るだけのときもあるし、
まだご飯を食べていない時は、Uber…まだ日本にはないけど数年前にここいらで始まった宅配システムとかを利用して、
お子さんの分を頼んだり、一緒に頼ませてもらってお給料から引いてもらったりとかもある(でも大体引かれてない)
けど今日はお子さん… Marioがわたしの作るご飯が食べたい!と言ったらしく、
Marioのリクエストのお好み焼きにいるものは事前に聞かれて用意してくれている。
薄いお肉を調達するのは少し難しかったりするけど、わりといろんな世界に通じている人たちなので、
あー、〇〇で聞いてみるわ!なんて言って、調達してくれてあるみたい。
でもでも長芋があれば買って行きたいし、なくても山芋粉とか買いたい。
あと、他にもきっとお野菜があるはずだけど、もしなくても副菜とか作れるようにしておきたい。
…ので、その食品店にさっと寄れる場所に居てくれることがありがたいし、
普段から通ってるその場所に研磨くんと、
今日はやや急足であれど行けるのが嬉しい!
路駐したのが見えてたのかな、
車を降りて向かうとカズくんがスケボーに乗ってこっちに向かってきてた。
「おつかれ」
『うん♡調子はどう?』
「うん、ぼちぼち。またここ一緒にこよ」
『うん、何気に一緒に来たことなかったよね? そこの階段とこのレール、みんなやってるよね』
「うん、えぐいね。 おれもちょっとひよった」
『え!挑戦したの!?』
「……なんで、だめ?」
だめなわけないし、カズくんのうまさは百も承知だけど、
それでもやっぱりセクションによってはまだ、
12歳のカズくんが挑戦しなくても良いんじゃないかなとか思うようなとこはいっぱいある。