第14章 蜂蜜
「今うまくいってる。いい感じ」
「…これからは?」
「うん、まぁいろいろ考えてはいる」
「今は株と、ゲームの大会?なんかオファーとか来てんの?」
「うん、今はその二つ。…そだね、ちょこちょこオファーはある。いわゆるコラボとか、あとPRとか」
「PR?何を通してするの?研磨SNSやってないよね」
「うん、そういうSNSはやってない。
そもそもPRは今のところうけるつもりないんだけど、
でももしそれでも受けたいって思うのが出てきた時に備えて今やっておけることはなんなんだろう、とか」
「SNS?YouTube?…いやどっちもだな」
「…まぁ、どっちもになってくるよね」
「イメージ湧いてるわけ?覚悟もいるだろー研磨なら殊更」
「…アキくんは抵抗とかないの?顔が知られることとか」
「言うても、マイナーな世界だし、まぁ選べるくらいになれば全然。
けどPRとかは割とアナログにやらせてもらってんね、俺発信っていうより間接的な。
でも結局さ、YouTubeのVlogの中で、生活の中に普通にあるものへのリアクションが一番多いんだよな」
「あー、それはわかる」
「え、サーフボードとか車とか普段の服とかってこと?」
「そそ。ラグとかサングラスとか水筒とか」
「カズマも?」
「うん、おれはそもそも広告的なのはまだやったことないけど、
でも絶対商業的なそれより、普段から使ってるやつへの興味が強いだろうなとか思う」
「実際聞かれる?」
「うん、多分。おれみてらんないそういうの。だからよくわかんないけど、それでも結構ある」
「…例えば何を?」
「ギアの細かいとことか、パンツ、靴、靴下とか…普通にアパレルとか」
「へぇ。でもまぁ確かに。調子いいのとか、普段から選んでるもの知りたいか」
「うん。だから、目には見えにくいけど、結構還元できてるんじゃないかな、スポンサーには」
「…だろうね」
今の知名度っていうか今の状態で案件受けたり、
パートナーじゃないけどスポンサー契約とか結ぶと、ちょっとめんどそうだなって。
別にお金には困ってないから、とりあえずそういうのは全部断ってて。
でももうちょっと、ある程度確立した状態なら関係性も最初から違ってくるだろうし。
おれからしたらその方が利点はあるよな、とか。