第14章 蜂蜜
ー穂波sideー
ファーマーズマーケットで買った蜂蜜屋さんの蜂蜜。
研磨くんはそれをちゃんとなんだろ、
肌につけたものを瓶に入れないように小皿など使って配慮しながら、
わたしの肌に垂らしたり塗ったりしては、それを舐めとる。
垂らしただけの時はわからなかったけど、
塗られるとジンと身体が暖かくなるように感じた。
その変化と、単純に研磨くんから与えられる刺激が相まって、うん。気持ち良すぎて。
「…イっちゃったね。 ここどうなってるの今?」
『えっ、やっ』
「やじゃない、腰、浮かせて」
『………』
「…あ、ちょっと待って。 …舐めて?」
やだと言っておきながら、言われるままに腰を浮かせようとした矢先、
ストップをかけ、上目遣いで 舐めて? って。
恥ずかしいやら、色っぽいやらで、胸が苦しい。
わたしにあくまでも自主的に舐めるように促すように手を差し出した。
無理矢理も好きだし、強引なのも好きだし、こういう、距離感もすき。
もちろん優しいのも大好きけど。
舐める以外の選択肢を与えることなく、
ただそこに置いてくるみたいな、
控えめなようで実はすごく強引で無理矢理なこの、感じに。
わたしが自ら咥えるのを、舐める姿を余裕持って見届けようというようなその研磨くんのスタンスに。
昂りが抑えられなくなる。
舐めるのは、決して研磨くんのそれではなく、
ハチミツだらけの手指なのだけれど、
差し出されたその手首をとって口元まで運ぶことになぜかどきどきが止まらなくて、
やたらと時間がかかってしまう。 ゆっくりゆっくりと、口元まで近付けていく。