第14章 蜂蜜
唇の上を、研磨くんの暖かい舌が這う。
いつもと違って、ぬるっとした膜を挟んで。
その感覚に肩がピクッと跳ねる。
それから子宮がきゅっとした。
下唇からじっくりと一周するように、舌を這わすと
一度少し離れて研磨くんは舌なめずりをした。
その、色っぽいことったら、ない。
それからもう一度近づいてくるその唇にわたしは思わずキスを求めてしまう。
口をやや開いて、もう、深いものを期待した感じで。
けど研磨くんはそれをすっとかわすようにしてまた、唇に舌を這わせる。
今度は上唇から、反対周りに。
全て舐めとるように。 余すところのないように。
「…あま。 エロ」
そう呟くと髪を耳にかけて、下唇を甘く噛んで。
研磨くんはしばし停止した。
なんていうか、次が、なかった。
『…もう、おしまい?』
唇なら、良いかなって感じで良いよって言ったのに。
あまりに官能的だったその感触に。
思わず身体は続きを求め、求めるだけでなく、催促までしてしまった。
研磨くんの口に小さく笑みが浮かぶ。
「…ふ。 だって、あんまり乗り気じゃなかったし」
『………』
「でも続きして良いなら、するけど?」
『………』
「どこならいいの?」
『…研磨くんの舐めたいところなら、どこでも?』
「…なんで聞いてきたの 笑」
『舐めたいところって、そんなとこあるのかなって自分で言っておいて、なった?』
「…ふ 迷走してる」
『………』
「舐めたいところなんて言ったら、全部だけど。キリがない」
『………』
「……じゃあさ、とりあえず、服脱ごっか」
そう言って研磨くんは自分のカットソーをパサっと脱いだ。
それからわたしのにも手をかける。
下着の上からオーバーサイズの白シャツを羽織っていただけのわたしは、
あっという間に下着姿になる。
*裏が苦手な方はP861へ。
研磨sideから始まります。