第14章 蜂蜜
ー研磨sideー
『…じゃがいもはさ、茹でるのとグリルとどっちが良いかな?』
穂波の邪魔になるのはいやだけど、
邪魔だから、って軽くあしらわれるのってたまには良いかもなとか考えてたら、
どんどん妄想が広がってた。
そこに心地いい穂波の声。
…じゃがいも?
「……どっちが早い?」
『早いのは茹でかな、お腹空いてるし茹で…』
「じゃあ、グリルにする」
『ん?』
「時間かかる方」
聞いたってことは、そっちが穂波も食べたいんだろうから、
時間のことは穂波も大丈夫なんだろうしそれに。
今この時間、気持ち良い。
『うん?わかった、じゃあグリルにする〜♪』
穂波は洗ったじゃがいもを皮付きのままゴロゴロと切って、
天板の上に乗せていく。オリーブオイル、塩、胡椒、あと茎ごとの葉っぱ。
確かこれは…
「…ローズマリー」
『ん、正解♪』
「どのくらい?」
『………』
……穂波はオーブンに天板を入れる時、静かになる。
今までも、よくみた光景。 こういうのって久々に見れると嬉しい。
それから小さい声でいってらっしゃい、って言う。
言わない時もあるけどきっと、心の中では言ってるんだろうなって思う。
『……よし、と。 …研磨くん何か言った?』
「ううん、なんでもない。 25分ね」
『うん、追加でもうちょい焼くかもだけどとりあえず?』
「あとは何する」
『あとはドレッシング作って… あ、スープもあると良いかな?』
「…んー、あると良いけどすごく簡単なので良い」
『…じゃあ冷凍してある玉ねぎと、、、』
呟きながら穂波は冷凍庫の扉まで歩いてく。
おれはいちいちそれにくっついたままついていって、たまにお腹のお肉とかぷにって摘んだり、する。