第14章 蜂蜜
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さすがにシャワーを浴びながらはしなかった。
2人とも結構お腹が空いていたし、大人しく、でもくっつきながらシャワーを浴びた。
わたしの使う部屋を出てすぐ、シャワールームがある。
カズくんの部屋のすぐ隣にもある。
お兄ちゃんの部屋からはそのまま通じるシャワールームがある。
だかららどうとかではなく、ここでは割と普通だ。
けど、日本で育ったわたしにはやっぱりすごく贅沢で特別な感じがして、わくわくはいつまで経っても消えない。
わたしの使うものだけが置いてある、シャワールーム。脱衣所のシンク周り。
脱衣所に他の人が入ってくることもないから、シャワールームとの壁だって透明だ。
うん、やっぱりわくわくする。
研磨くんと身体をふきあってタオルにくるまってキスをしたりなんかして、
やっと薄着ではあるけどお互いに服を着ると、
髪の毛はタオルドライしただけでまだ濡れたままの状態で今、キッチンにいる。
ゆっくりと、というのかなんなのか、
とにかくベッドで時間をたくさん使ったので、もう10時を回ってる。
お腹は空いてるけどガッツリって感じでもない、なんかパンでもないし、かといっておむすびでもない。
そんな感覚が研磨くんとシンクロして、もりもりしたサラダを作ることに。
その間研磨くんは、わたしの腰に腕を回し、肩に顎を預け、べったりとしている。
猫の気まぐれな甘えたモードのようで、不意に訪れるこれにはいつも弱い。
今なんてもう、数ヶ月ぶりだから……
「…一度も邪魔って言われたことない。どう考えても邪魔なのに」
『…邪魔って思わないんだから仕方ないの。 …言われたいの?』
「…え? あー、考えたことなかった」
『そっか、そうだよね。 …って考えなくって良いよ 笑』
「………」
研磨くんはわたしの耳をカプリと甘く噛んだまま、しばらく想像の世界に浸っているようだった。