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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!










『いい風が抜けるね』

「やんな、めっちゃええやんこの家。二人で見つけたん?」

『ううん、研磨くんがここって決めて、一緒に住まない?って』

「ほーか… ええなぁ…」









自分で聞いといて、自滅した感じ。
分かりきっとるけど、なんかやっぱ時折胸に刺さってくる。
俺の好きな子は、研磨くんとラブラブなんやってこと。







『ねぇねぇ、ご飯、本当においしかったね? 夜も作ってくれるなんてどうしよう』

「止めないつまでも作って食べ続けんで、サムは。
でも美味かったな、福永くんのメシもええな。今は東南アジア攻めてんねやって。
渡米前の穂波ちゃんの送迎会にごりごりに異国間漂わせてくる辺りおもろいわ」

『んふ、福永くんのおもしろさが関西の侑くんにも通じるなんて、なんか嬉しいなぁ』

「めっちゃほわーんなってるやん、顔」

『だって、福永くん、大好きなんだもん。
本当面白いよね、でもねでもね、研磨くんにしか披露しない面白さがまだいっぱいあるの。
ねぇ、福永くんってさ、』

「いやめっちゃ喋るし、俺福永くんのことまだ初心者やで、勢いちょっと調整してや」

『…それもそうだね、ごめん』









そう言って穂波ちゃんはケタケタと小さく笑って足を庭に向かって放り出すように伸ばした。
手を、後ろについて。

夏の縁側に好きな子の生脚が曝け出されて、
爽やかやけど、めっちゃむらむらするし、
どきどきするし、眩しいし、それからなんでかむっちゃ懐かしい。
なんやようわからん心境になった。

こんな体験初めてやのに、なんなんやろ、この懐かしさ。










『なーんか、すごく懐かしい感じがする』

「………」

『侑くんとここでこんな風に過ごすのなんて、初めてなのに』








穂波ちゃんはまた小さく笑って、よいしょって立ち上がった。
俺も懐かしい、なんなんやろな、って、普通にぽんぽん軽いノリで話せばええのにでけへんかった。
それなのに、この時間終わってまう、って思ったら余計言葉が出て来んくなって、
なんやまた、しょっぼくしょぼくれてる感じになってまった。



でも俺の落胆は無駄なものやって、
穂波ちゃんはみんなのところに戻らんと突っ掛けを履いて庭に出てった。















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