第12章 Hi!
ー侑sideー
「…ぶえっくし!」
「おー?ツムツム風邪〜?」
「ぼっくんくしゃみ一個くらいで風邪とか言わんといて、
そういう容易な発言が誤解招いて……」
ほら、臣くんがぬんって出てきたやん。
眉毛いやっそうにしかめて、近寄りたないオーラバキバキにだして、
お前のトスなんか誰が打てるか、言わんばかりの表情になっとる。
「噂やろ、誰かが俺のこと思い出してんとちゃう?」
「ツムツムじゃなくてサムチンのことだったりして〜」
「何でキャッチする側が間違えんねん、どこでシステムエラー起きとんねや」
「あー、おみおみ、そういえばさぁ〜!」
「言い逃げすな! 突っ込んだ方の気持ちはどうなるんやって……」
ほんま、1チームに一人アランくん必要やって。
ここ、大阪がホームのチームやのに… ツッコミが足らんとかどうかしてるわ。
…ていうか、サムチンてなんやし。
誰が俺のこと思い出してんのかな〜
穂波ちゃんやったらええなぁ、最後にあったんは送別会ん時。
かわいかったなぁ、ほんまいつ会うてもかわええ。
んでも、なんでかしらん、サムと距離めっちゃ近なってて腹立ったけどな。
あの前に俺は参加できんかったキャンプに一緒に行っとって、
あん時なんかあったんか?いうて問い詰めても、うっさいアホ、しか言わんし。
とにかく、研磨くんとも穂波ちゃんとも仲良くなっとって…
思い出しただけで腹立ってくるわ。
でもな、でもな〜 俺も別にいいことなかったわけとちゃうし…
──「なんっでやねん!なんで!? なんでサムんとこ行くん!?
俺両腕広げてんで? そんでサムより久々の再会やん、俺、あー!なんでし!!」
「うっさいなぁ… ぼやくならよそ行ってやれ。
…あ、俺らがよそ行けばいいんか、なぁ穂波ちゃん」
『…ん?』
「部屋案内してや、そこで落ち着くまでそばにおるわ」
「…ふ」
「いやなんで研磨くんそこで笑ってんの」
「いや、おもしろいなって。 宣戦布告の続きの生配信みたいな」
「いや意味がわからん」
研磨くんは不信感もなく、怪訝そうな顔も一つもせんと
ほんまに面白いなぁ、いう顔でその状況を楽しんどった。