第12章 Hi!
「…ん、じゃあ、クロ? とりあえずおさまったけど」
「え? あぁ、そうだよ、みなさんちょっと飛ばしすぎです〜。
そんなわけで穂波ちゃん、今日はですねご覧の通り……」
「…あ、何今のキスは場を収めるためにさせたん?リセットボタンみたいな?」
「クソ、あの流れで俺もしたろ思ってたのに。 …ってそういうことか!」
「なに!?どういうこと!?ツムツム、あかーし!どーいうこと!?」
「………」
「侑、お前がどーにかせんと、収拾つかないんじゃない?」
「すっ角名… それやねん、ほんまそれやねん、臣くんもぼっくんもマジでな……
っちゅーかそもそもサム、お前がバレー続けてれb……」
「何で今その話なんねや。 俺がおったところでツッコミ担当なんかやらんわ」
みんなのガヤガヤは収まらなくって、
でもそれがすっごく微笑ましくって、
でも一体全体この場は何なんだろう、クロさんは何を言おうとしたんだろう、と思ってたら
〜ピンポーン〜
ってドアベル?がなった。
「マジか、あー助かった、ほんと、助かった、ちょっと海、頼む」
「あぁ」
海さんがクロさんに声をかけられて玄関へと向かう。
誰か、まだ、来るというのか。
誰が、来るんだろう?
さっき治くん、リセットボタンって言ってたな。
確かに研磨くんへのあの、軽いキスは、切り替わった。
あばあばもほわほわもあと引かず、本当にリセットされた。
聖臣くんにされたキスを、もう… なかったことと言ってはおかしいけど、
なかったことにするみたいな、とにかく切り替えさせる力があった。
だからほら、今、さっきの聖臣くんのしたことを思い出しても、
…? とはなるけど、軽さが軽さだっただけに、
あばあばしたり、狼狽えるようなことはないって、そう思った。
…治くん、リセットボタンだなんてうまく言うもんだなぁ。