第12章 Hi!
ー白布sideー
【白布くんおはよう。昨日牛島さんに会ったよ】
朝携帯を見ると、穂波からLINEが来てた。写真も一緒に。
カリフォルニアにいるお父さんに会いにいくとは聞いてた。
穂波もその頃は渡米してるなとは思ったけどだからって、まさか会うとは。
それに例え会ったとしてもこんな風に写真撮るほどの時間を過ごすなんて思ってもみない。
…けどまぁ、穂波だからなって思ってたりして。
にしても、仲良くなりすぎじゃね?
これ牛島さん腰に手回してるだろ。
表情はいつもの写真と変わんないけど、でも若干綻んでるように見える。
自撮りとか二人とも基本やんない感じなのに妙に自然なのが……
クソ、どこに妬いたらいいのかわかんね。
穂波にも妬けるし、牛島さんにも妬ける。
推し同士が俺の知らないとこで仲良くなってるみたいな。
いや推しじゃねーけど。
憧れの存在と、好きな人だけど。
【おはよ。今何してんの?】
向こうは昼だよな。
んーと、昨日の昼。
【スケボーデートしてる】
は!?牛島さんと!?
…いや、そんなわけないよな、あれだろ、一緒に渡米した小学生の… カズマとかってやつ。
【へー、いいな。また電話しよ。俺も会いたいわ】
【○日には仙台戻るって言ってたよ】
【いや牛島さんもだけど、牛島さんは試合観に行けるし。お前に会いたい】
既読ついたと思ったら、返信来なくなった。
顔赤くしてんだろーな。あれかわいいんだよな。
【デートは? 他の男とLINEなんかしてていいの?】
からかいたくなる。
【カズくん用事があっていなくなってたんだー。でも戻ってきた♡
わたしも白布くんに会いたいよ〜 また電話しようね♡】
そしたら絶対照れてたくせに
その割にあっけらかんとこうやって、
まじで浮気とか二股とかしてる疑惑起きてもおかしくないようなメール返してくる。
ほんと… 危ないやつ。
穂波には2週間くらい前に会った。
ここ、宮城で。