第12章 Hi!
ー研磨sideー
「ウシワカ、あの写真腰抱いてる?」
『だっ抱いてはないけどっ』
「…笑」
そこまではぎりぎり憶測する感じの写り具合だったけど
まぁ腕の角度とか2人の距離感的に、そうだろうなって感じで。
『腰に手を添えてはいたかも。なんか、絶妙な紳士具合。
日本の亭主関白っぽい感じと、西洋のスキンシップの距離感と。
どっちもが混在してて、ほんと、若利くんっておもしろい人だよ。
いつか海外で活躍するんだろうけど、人気出るだろうなぁって思う』
「…ん、そもそもあまり知らないけど、あんな表情のウシワカ、印象にないから」
『どんな表情だった?』
「…まぁ穂波の前ではずっとそうだったんだろうね」
月島とか赤葦とかもそんな感じだし。
普段と穂波といる時とじゃ、デフォルトが変わっちゃうみたいなとこある。
「明日はそれで、何するの?」
『明日はカズくんとデートの約束してるの、お互い学校始まる前に』
「あ、浮気」
『うっ浮気じゃないっ カズくんは…』
「カズマは男だよ?しかもおれから穂波を奪おうとしてる男」
『なっ…』
「わかってるくせに… くっ 笑」
だめだ、ちょっとからかおうと思っただけなのに
慌てっぷりが手にとるようにわかって笑っちゃう。
誰かと2人で出かける事をだめだって言ったことはない。
それはこれからも変わらないと思う
『研磨くん、いじわる』
「ん、いじわるした。 いいね、おれもそのうち、デートしに行く」
『うん。おいしいもの食べようね』
「…昨日鯵の干物もらって、さっきそれ焼いてたら子猫がまた来た」
『ふふ… 今外にいるの?研磨くん』
「うん、聞こえる?」
『うん、ミィミィミャアミャア聞こえる』
「あごを撫でると、穂波みたいにんーってするからかわいい」
『……』
「野良だけど… 病院とか連れてっても良いのかな」
『野良は、一回だけかもしれないね。やっぱり、いろいろあるんじゃないかな』
「だよね じゃあ室外飼い的な感じで……」
このまま気ままに、庭とか縁側で過ごしてもらう感じで
飼うわけじゃないけど餌とかワクチンとかある程度の衛生的な環境は提供して。
一緒に暮らすのは、ありかなとか。