第10章 ゴミ捨て場の決戦!
「もうっ!歩ちゃん!からかわないでよーっ」
戯れあいながら、大将さん達のところに戻ると何やら言い争ってる声がした
「大将くんお口お口!録音すっぞ!」
「勝手にアオっといて何を勝手にキレてんだ」
黒尾さんと夜久さんに言われた大将さんが
「うっせ!バーカバーカ!」
と中指を立てながら物凄い形相で応戦している
そこに美華さんが
「もういいの?」
とぶっ込んで行った
美華さんに気づいた大将さんは
「あ、うん!いつからいたの?お昼何食べよっか?!」
と美華さんの背中に手を回して立ち去ろうとする
「歩ちゃんまたね〜」
美華さんもこちらに向かって手を振って、2人は去っていった
「なんだあいつ」
「面白いやつだ」
去っていく2人の背中を見ながら、黒尾さんと夜久さんが言い、海さんはフフフと微笑んでいる
そこへ
「Cコートの試合先終わりそうだよ」
と研磨さん達が現れた
「じゃあ木兎たちの試合が先に始まるな…ねぇ歩ちゃん?ちょっといい?」
そう言って黒尾さんがチョイチョイと手招きする
私は何の用かな?と思いながら黒尾さんの後ろをトコトコとついて行って、気づけば人気のない非常階段に来ていた
「…?黒尾さん?」
立ち止まった黒尾さんの背中に問いかけるけど返事はない
「こんなとこに何の用…
ドンッ
振り向き様に黒尾さんが私の後ろの壁に手をついて、壁ドンされるような格好になる
「え…くろ…おさん?」
「だから言ってんでしょうが、歩ちゃんは危機感なさすぎって。知らない人にノコノコついてっちゃダメだよ」
「なっ…黒尾さんは知ってる人やないですか」
私がそう言うと、黒尾さんは口元にだけ薄ら笑みを浮かべながら低い声で続ける
「本当に?
君は俺の何を知ってんの?どこに住んでるか知ってる?誕生日は?血液型は?今までの経験人数は?」
「え、何言って…」
「ほらね、何も知らない
そんで…俺がどんな男でどんな風に欲しいものを手に入れるかも」
そう言って妖しく微笑む黒尾さんはいつもの黒尾さんやない
いつも軽口ばっか言って掴みどころのない黒尾さんやない
…知らない人や