第10章 ゴミ捨て場の決戦!
「え?え?ウチのって何?!歩ちゃん、もしかして音駒のキャプテンと付き合ってるの?あ、だからわざわざ東京まで観に…」
美華さんが興奮しながら言う
「わー!違います違います!」
私がそう言いながら黒尾さんの腕を振り解くと
「ハッハーーン!フラれてやんの!だっせーな!」
大将さんが嬉しそうに言う
「そーだぞ!別にお前の歩じゃないからな!」
夜久さんも参戦する
「るせー!大将くんもこの前までマジで振られる5秒前だったくせに」
「ハン!今はお陰様でこの通りです〜」
言いながら大将さんは中指を立てて黒尾さんを挑発する
「あ、そうだ!男同士積もる話もあるだろうから、歩ちゃん、一緒にお土産見に行かない?」
そう美華さんに誘われて、お土産コーナーに向かった
「男同士…とかは正直どうでもいいんだけど、私が歩ちゃんと話したかっただけ」
そう言って美華さんはイタズラっぽく笑う
女性同士でもキュンとするほど美華さんの仕草や言動はとっても可愛い
「で、歩ちゃんの好きな子は烏野の中にいるの?」
「え?!まぁ…はい」
いきなりの豪速球
「確かに烏野のみんな超カッコよかったもんね!誰かな〜当てちゃうよ〜!えっとね〜サムライでしょー、すごいセッターでしょー、坊主の子でしょー、すごい飛ぶ小ちゃい子でしょー、眼鏡のおっきい子でしょー…」
そう言って美華さんは思いつく限りの烏野メンバーの特徴を挙げていく
「そっそれより…大将さんと仲直り出来たんですね?」
「あ、へへ…そうだね。その節はお世話になりました」
「いえいえ、私は何もしてないですけど」
「そんなことないよ!私歩ちゃんに言ってもらったことで、ちゃんと優と向き合おうって思えたんだから」
「私、何か言いましたか?」
「言ったよ〜!自分が興味ないことなのに、知りたいと思って貰えるのって男性は嬉しいと思いますよって!」
「そうでした?…でも、その様子やと上手くいってるみたいですね」
「ふふ、春高観にきてからすっごいバレーボール面白くなっちゃって…それに」
「それに?」
「バレーボールのこと話す優って…なんて言うかその、カッコいいな〜みたいな」
照れながら美華さんが言う
「やだ〜ご馳走様です」