第50章 止まらずに進むセグエンテ【渋谷事変】
「これからの戦いは私たち一級で最低レベルです。三級になりたての君では戦力になりませんし、釘崎さんも同様。足手纏い。邪魔です。ここで待機を」
突き放した物言いは、もちろん本心も混ざっているだろうが、自分たちを遠ざけるためであるとすぐに分かった。
けれど、散々な言われように腹が立たなかったと言えば嘘になるが、先ほどの七海の一方的な戦いを見た後では何も言えない。
「……皆で無事に……ちゃんと、帰れるよね……」
聞き逃しそうなほど小さな声が耳に届いた。順平の方を見れば、唇を震えるわせ、泣きそうな顔で俯いている。
――「……皆、信じてるよ」
任務の前に、そう言った担任の言葉を思い出し、釘崎はキツく唇を噛んだ。