第1章 一夜目.5時限目の空
淡々と段階を踏んでいるように見える一織だが、当然緊張も感じているしプレッシャーもあった。しかし、エリに不安を与えないよう最大限の余裕を見せる。そんな彼の気持ちを汲むみたいに、エリは時折笑顔を返した。それに背中を押されるように、一織は彼女の下肢に手を伸ばす。
指先に絡む、とろりとした感触。ぎこちなく指を動かしながら、一織は驚くと同時に、密かに歓喜した。
それはエリが、気持ち良くなってくれていたことの証明だから。
『〜〜っん ぅ…っ、ぁっ』
「痛くは、ないですか」
『…手、上げて…ない でしょ?んっ…、 っひぅ…!』
「……嬉しいもの、なんですね。私との行為で、私に触れられたから、あなたのここはこうなったんでしょう?」
一織は、ゆっくりと奥まで指を差し入れる。中で指を曲げれば、徐々にほぐれてきたそこから、くちゅっと卑猥な水音が漏れる。
『や、だな、恥ずかしいこと…、言わないでっ、』
「恥ずかしい、ですか?そんなことはないと思いますけど。だって…」
エリだけに恥をかかせては可哀相かと感じた一織。彼女の太腿辺りに、自らの滾った熱を押し付ける。そこは、触れられてもいないのに硬く大きく育っていた。
ごりっと硬いその感触に、エリは目をぱちくり見開く。
「その…ほら。お互い様、なんじゃないですか?」
『ふ、ふふ!うん、うん。そうだね。お互い様、嬉しいね』