第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
さっきの俺の台詞くらい
意味がわからねぇ。
「だから、…私が偉そうにしたら、
彼が連れてきたのはこんな女かって
天元が軽蔑されるでしょう?
私が直接貶され(けなされ)たりするのはいい。
でも…それが回って天元の所まで行くのは嫌だ。
私が天元に偉そうに言うのはいいけど
私がした事が天元に降りかかるのは
絶対に嫌なの。だから…
王様に挨拶するのが遅れたの、すごく嫌だった。
最初は知ったことかと思ってたとは言え…」
勢いよく喋っていた睦の声は
話しながらだんだんと尻つぼみになっていき
とうとう途中で途切れてしまった。
何だかいっぱい喋ったなぁ…
だが…つまり、
「つまり、…俺の為ってコトでいいか?」
「……嬉しそうね…」
少しだけ頬を染め、
恨めしそうに俺を睨むが…
照れを隠しているのが見え見えだ。
そんなの、可愛いしかねぇや。
「お前が俺のためにすることを
喜ばねぇワケねぇだろ」
「へぇ…」
ぷいと顔を背けるが
まだ頬は染まったままだ。
「お前は真面目だな」
俺に対して
横向きに座っていた睦の背中を
支えてやると
触れられるのを避けるように
体を起こし背を反らした。
バランスを崩し、
咄嗟に俺の肩に掴まる睦の
「しかも優しくてな」
片脚を抜いて、
「…気後れしてるワケじゃねぇか?」
向かい合わせに座り直させる。
「気後れ…なんかしてない…
あれ…なにこれ…」
自分の強いられた体制を見下ろして
初めて気がついたように呟いた。
「じゃあいいが…
お前が臆することはねぇんだからな…?」
ごちゃごちゃ言われる前に
矢継ぎ早に言葉をかける。
「え…?うん、…大丈夫。
皆さん、いい人だった…。もっとね、
ツラく当たられると思ってた…」
何かを思い出しているかのように
ぼんやりと俺に目を合わせた。
腰の辺りに両手を回し、
その手を組んで引き寄せる。
睦はきっと何も考えず、
俺の両肩に肘を立て
ぼんやりと俺の髪を弄び出した。
「でもそんなの、ただの思い込みだった。
勝手に、引け目を感じていただけだったの…」
ほんの短い間に、
随分あいつらの事を理解したようだ。
「そうか…。仲良くできそうか?」