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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





余計なことを考えて
少し俯く私の顎に指を添えて

「睦、大丈夫だからな。
可哀想なガキを、俺がなくしてやる約束だ」

顔を上げさせる。
前を向け
そう言われたような気がした。

…約束。
覚えてくれている…

見上げた先に、優しい瞳。

「……ありがと」

嬉しくなって、自然と笑顔になった。
なんて素敵な人なんだ。
惚れなおしてしまいそうよ。

私の笑顔を見て、彼こそ嬉しそうに微笑んだ。
それをきゅっと引き結び、

「雛鶴。父上からみやげを預かってる。
後で侍女に運ばせるから待ってろよ」

泣いている雛鶴さんに優しく言う。

「はい…!」

雛鶴さんは涙を拭いながら
幸せそうに頷いた。

……。
なんとなく…。
……何が、とは言えないけれど、
さっきからこの2人に
何かが足りない気がする…

そう思った私は、
天元の重たそうな腕を両手で掴み持ち上げて
大きな掌を雛鶴さんの頭に乗せた。
そしてなでなでするように
左右に揺すった。

その一部始終を見守っていた2人は、
呆然と私に目を向けた。

「……睦さん?」

「…なんのつもりだ?」

不思議そうに声をかけるが…
不思議なのは私の方だ。

だって、さっきからいつもと違って見えるんだもの。
私が泣いているとき、
悲しんでいようが嬉し泣きだろうが
この人はこうやって頭を撫でてくれる。
ぎゅって抱きしめてくれるのに。

「泣いている女の人を前に、
なんにもしてあげないの?」

「……はぁ?」

間の抜けた返事。
そのすぐ後には、雛鶴さんの控えめな笑い声。

「睦さんが泣いた時と違いますか?」

敏感な雛鶴さんが
私の言いたい事にいち早く気づく。

「…違います…」

「どう違いますか?」

穏やかに微笑む雛鶴さんに誘われるように、

「よしよしとか…ぎゅうとか…」

余計な事を素直に口にしてしまう。
…でも、

「今日の天元は、ヘタにカッコいいです」

さすがに直球すぎた気がする…。
あんぐりと口を開き、
私の事を信じられないような目で見つめる彼。
…そうでしょうとも。
まさかこの私がそんな事を言うなんて
自分でも驚きだ。

だけど明らかに違うんだもの。

「ふふ、いつもよりも
かっこいいそうですよ天元様?」

楽しそうに雛鶴さんは話しかける。



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