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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





悔しいことに、
この人のたったひと言で
ときめいてしまうのだ。

「〜〜ッ」

言葉を継ぐこともできない私を
愛しげに見つめてから
突然私ごと起き上がった天元は

「可愛いは褒め言葉だろ?
褒められりゃ嬉しいだろ。てことは
お前喜んでるだろ。だからいいんだよ。
——さて」

よくわからない持論を述べ、

「メシの前に用がある。つきあうか?」

私の身体を足で囲うように座り
絡まった髪を解してくれる。
私はそれを目で追って、

「私にもできること?」

他の絡まった箇所を手櫛で梳かした。

「あぁ、後宮に行くだけだ。報告する事がある。
……行けそうか?」

そう言われて、
ここに連れてきてもらった理由を思い出した。
私が、あそこに戻りたくないと言ったんだった。
自分では、よく覚えていないけれど…。

無意識に嫌がったのだ。
…よっぽどだ。

でも今が朝で辺りが明るいことと、
彼がそばにいてくれることで
私は安心しきっていた。

「…今なら、大丈夫な気がする」

「そうか…。今日は俺も1日空いてる。
向こうにいるなら俺もいてやれるし、
イヤならここに戻ってきてもいいからな」

気遣うような優しい言い方。
決まりなんかないと言ってもらえたようで
私は更に気が緩んだ。

この人の隣にいれば、
それだけで大丈夫な気がしてくる…
こんなに安心できるなんて
…不思議な人。












後宮までの道のりを、
愛しい女の手を引いてのんびりと歩いた。

小鳥の声がどこからか響き、
姿を現したそれは番のようで、
仲睦まじく、絡まり合うように羽ばたいて
空の彼方へと飛び去っていく。

眩しい陽射しを受け、
空を見遣れば湧き上がる白い雲。
葉擦れの音が心地よく、
それは俺の髪を撫でていった。

会話もなく、黙って歩く。
それがまったく苦ではなくて
むしろ居心地がいい。

言葉なんかいらない、って、
アレはあながちウソじゃねぇな。
会話がなくても
気まずくならねぇ間柄ってのはいいもんだ。
そんな些細な幸せも、睦のおかげか…。

手を引かれ、黙って俺の後をついてくる睦を
こっそり見遣る。
俺と同じく、
景色を楽しみながら
何を見つけたのか
にこっと微笑んでみたり
ハッと目を見張ったり…

ひとりで百面相をしているこいつが愛しくて…



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