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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





そんなふうに言ってもらえた事が嬉しくて
微笑みを零しながら私は頷いた。
この人が隣にいてくれたら
きっと何でも大丈夫な気がした。

ただそれは、私の緊張に対してだ。
根本にある不安は払拭されないまま…

「…ねぇ、私…」

大丈夫かなぁ…
そんな事をずるずると引きずる私に

「大丈夫だよ。これから行く所は
王の間とは名ばかりの神殿だ。
主要な家来のお目通りだし
そんな身構えることはねぇ」

「…簡単に言うけど、私なにもないのよ?
王女でもないし、お金持ちでもないし
土地を持ってるわけでもないし
…私を娶るメリットなんか何もないのに」

「…俺に愛をもたらしただろう」

「……え?」

「この俺を幸せにする。
それだけでいい」

良いわけない。

「…くくっ…お前顔に出すぎだ。
心配しなくても誰にも何も言わせねぇよ」

やたらと豪華なドアをくぐると
その奥には私が思っていたよりも
簡素な空間が広がっていた。
権力を振りかざすような王様ではないのかな。
お会いする前から、
そんな事を感じていた。

赤と金を基調とした部屋。
大きな国旗が上座に飾られている。

執事やら衛兵やらが
ずらりと並んでいるものとばかり思っていたが
そんなものは全然いなくて
正面に置かれた2人掛けなのかと思うくらい
横に長いソファのような豪華な椅子に
堂々と座っている王様が見えた。
その周りに、2人の男性が立っている。

…うわぁ…王様ってホントにいるんだな。

なんてバカな事を考えながら
上質な赤い絨毯の上、
私は天元に手を引かれ…
あれ、手つないだままでいいのかな…?

一歩近づく度に、
怖気付いて腰が引けそうになるのを
必死に堪えて足を進めた。
それに気づいているかのように
握られた手に力を込められる。
だから私も握り返して、
なんとか大丈夫な事を伝えた。

するとふっと、彼が笑ったような気がして
私はぱっと顔を上げる…

「ただいま」

…ただいま⁉︎
そんな感じでいいの?
いや、…まぁ自分の父親だもんね…?

「帰ったか…遅かったな」

ため息混じりに言ったその人も
完全に家族モードだ。
それとも、もともとこんな人なのかな。
割と大きな国の王様なんだけどな…



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