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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「どこへ行く?」

「どこ、かな…」

宛てなんかあるわけがない。
急に詰められた距離感に
耐えられなかっただけの話だ。

強い日差しの差し込む中庭で、
私の身体を陽光から守るように抱きしめて

「悪ィんだがなぁ、俺ずっとこんなよ?」

コトもなげに言ってのける。
…私が逃げ出そうとしていた理由なんて
とっくにお見通しというわけだ。

「ずっとは、困る…」

『ちょっと』でも困っているというのに。

「困られても困る」

微塵も引く気のない天元。

「愛しい女を離す気なんかねぇし。
お前もいつまでも照れてないで
俺のことちゃんと見れば?」

「…見る…?」

曖昧な言い方をされて疑問を感じた私は、
ふと彼のきれいな顔を見上げた。

「俺の気持ちを疑ったりはしてねぇだろ?
もしまだ不安があるなら、
ちゃんと伝わるようにゆっくりと愛を誓う。
だから、睦も俺だけを見て見極めろ」

自分の胸が、静かに高鳴っていくのを感じた。
見つめ合った瞳を逸らすことも出来ない。

ここまで真摯に向き合ってくれる人が
他にいるだろうか。
いや、もし居たとしても…もう遅い。
私はこの人がいい…
もう今更他の人、なんて事あり得ないと思う。

こつんと優しくぶつかるおでこ。
これ以上くっついてもいいかどうか
様子を見ている彼に、
いいよと答えを出すように
私からキスをした。
と言っても、ほんの一瞬触れただけのキス。

それでも
天元に気持ちを伝えるには充分だったようで
嬉しそうに微笑んだ瞬間、
同じように、触れ合わせるだけの優しいキスを
何度も何度も繰り返した。

それがあんまり長く続くから
何だか可笑しくなってきて、

「くすぐったいよ」

くすくすと声を上げて笑ってしまう。
私が笑うと、彼も嬉しそう。

この人が喜んでくれるなら
私は笑っていたいな、なんて
そんな気持ちにさせられる。

誰かの為に笑っていようなんて
生まれて初めて思ったよ。

「じゃ、…激しくしてもいいって事か…?」

私の返事も待たずに、
天元はクッとキスを深める。
言葉通り、
さっきまでのキスとは
比べものにならないくらい情熱的に口唇を合わせ
呼吸も、正気すら奪われていくようだった。



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