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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「初めて気づくとかあり得ねぇだろ。
しかも他人から指摘されてなんて…」

「ゔぅ…」

そう言われてしまうと
申し訳なくて言葉もない。

「ごめんなさい…」

「いや、謝る事でもねぇけどよ」

顔を下に向け、
ペンダントを眺めている私の正面に立ち、
腰の後ろで緩く腕を組む彼は

「きれいだな」

同じようにその石を覗き込んで言った。



市場で、ジュリちゃんの元へ戻った際に、
眩しそうに目を細めたジュリちゃんが、

「お姉さんのペンダント、とってもきれい!
私の目の色とおんなじだ!」

…と、言ったのだ。
私がジュリちゃんの瞳を見る限り、
美しいエメラルドグリーンだ。

……いやいや、このネックレスは、
紅色のような色をしてる………

「あれ⁉︎」

そう思って見下ろした私は
自分の目を疑った。
ジュリちゃんの言った通り、
透き通った緑色をしていたのだ。

もらった日に見たペンダントは、
鮮やかな紅色をしていたのに…!
私が天元を見上げると
呆れたようにふぅと息をつき、

「…今気づいたんかい」

同じく呆れた声を出した。
——どういうこと⁉︎



「うん…きれい」

朝と夜で色変わりするらしい。
厳密には自然光と人工光とで。
そんな小洒落た物、
まさか自分が貰えるなんて思わないもの。

「…高価な物よね?」

何の気なしに、
そんな野暮な事を訊いてしまった。
でも彼は、

「当然だ。お前は
ホンモノつけとくべき女なんだよ」

特に気にするでもなく
しれっと答える。

…それはもしや、
『安物のブレスレット』を皮肉ってるのかしら。

「どっちの色もきれい…」

紅も、緑も。

「んー…お前が1番きれいな」

………

平気な顔をしてそんな事を言い、
私の頭のてっぺんに唇を寄せた。

…この上なく居心地が悪い。

シャラっと音を立てて
ペンダントは私の胸元に落ちた。
というのも、私が手を離したからで。
なぜ離したかと言えば
彼から離れようとする為に…

「……え、と…」

上手い言い訳を見つけられないまま
そこから抜け出そうとする私を
この人がみすみす逃すわけもなく…。



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