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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「ホントは俺が自分で選んだ贈り物だったとしても
肝心なお前がそうじゃないと思ったら、
それは俺が選んだ物じゃなくなるんだよ。
真実なんて、そんなモンだろ。
だからいいんだ。あん時の俺は、
お前に信頼されるに値しなかった。
それだけの事だ」

大きな手が、私のほっぺたを優しく撫でた。
そのまま上手に、顔を上げさせられる。

「…それでも、ちゃんと…
本当の事を言ってほしかった…。
ごめんなさい…私が、悪かったのに…」

視界は一気にぼやけて、
彼の優しい微笑みもよくわからない。

「泣き虫だな睦。
気の強ぇ女だとばかり思ってたが…
そうも泣かれると庇護欲ってヤツが湧いてくる」

困ったように笑った天元は、
そうっと私の唇を塞いだ。

近くでは市場の喧騒。
いつ誰が来たっておかしくない場所で
こんな事をされて…
落ち着かないのに、
私から拒むことなんか出来ないなんて。

ほっぺたを包むあたたかい手に
自分の指を絡めてキュッと握った。

私の上唇を食むようにして弄ぶ彼の下唇を
天元に倣って食んでみる。
初めて彼のキスに積極的になった私に
気を良くしたのか、舌を絡めて来て…
さすがに驚いた私は
びくりと肩を竦めてしまった。

大丈夫と言わんばかりに
伸ばされた手に背中を何度も撫でられて、
ここがどこかなんてこと忘れて
溺れてしまいそうになる。

あぁ、だめだよ睦…
まだ訊いていない事があるのに。

「…ね、…」

待ってもらいたくて、
顎を引き彼の胸を押した。
思惑通り口唇は離れたのに、
あろう事か舌は絡め取られたまま。

「…や、!」

あまりにもびっくりして
咄嗟にぎゅっと耳を引っ張り上げる。
仕方なさそうに、
ちゅっと音を立てて離れた。

「…なんだよ」

不満そうに私を睨むけれど、
怯んだりはしないのだ。

「…まだ終わってない」

「ん?」

あ、聞く気になってくれたようだ。

「どうして…。
天元が買ってくれたのなら、
あの花に細工をしたのは誰…?」

あの時の反応からして、
この人の仕業とは考えにくい。
間近で、甘い雰囲気の余韻に浸っていた彼は
がくんと首を落とし大きなため息をついた。


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