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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「そんなカオされると
いろいろ我慢きかなくなるんだが…?」

「…我慢してる事もあるんだ」

我慢なんか、何にもしないのかと思ってた。
…なんて、言い過ぎかな。
気を悪くしたかな…
と、思った瞬間、
案の定ムッとしたようで
顔をしかめて何かを言おうと口を開いた天元に
何も言わせまいと
ほっぺたに素早くキスをした。

あ…
咄嗟の事だったとはいえ、
なんて事をしてしまったんだ…。

急激に照れを感じて
どこかに隠れたい気に襲われた私だったが、

「…お前そうやって俺を丸め込もうって魂胆かよ」

そう言った彼のほっぺたは
ほんのりと赤らんでいて、
照れたのは私だけじゃなかったんだと
少なからず嬉しくなってしまい、
調子に乗ってもう一度、そこに唇を押し付ける。

「わかったわかった、可愛いやつめ。
さぁ、『身体を清める』んだったな?
早くしねぇと出かけられねぇぞ」

よいしょと私を抱え直し
仕切り直すように天元が言った。

「うん、行ってくるね」

そう告げたのに、
私を下ろす気なんかゼロで
悠然と歩き出した天元は
自分よりも少しだけ高くなった私の顔を見上げて

「あれ?俺と一緒に、じゃねぇの?」

などと惚けて見せた。

「えぇッ、そんな話してないじゃない!」

「俺を置いてかってさっき訊いたろ」

あぁ、確かに訊かれた。

「でも一緒になんて言ってないもの」

「淋しいコト言うのね」

「そんな顔してもだめよ。
一緒に入ったら、絶対にヘンな事するでしょ。
それこそ市場へなんか行けなくなるわ」

間違いなく本気で言っている天元を
何とか説得しようと必死な私は
『市場へ行けなくなる』という、
彼の楽しみを奪うような言い方をわざとした。

「…それは否めねぇな。
んじゃ俺はおとなしく支度整えて来ようかね」

浴場の前でストンと下ろしてくれて
私の髪をひと撫ですると
また、あの笑みを浮かべて

「んじゃ後でな」

彼は後ろ手に手を振り
『支度』をするために去っていった。











「あ!天元様だ」
「王子様、
今日もおいしい果物が揃っていますよ!」
「お連れの美しい方にお花はいかがですか?」

私は呆気に取られていた。

町の賑やかさは、
ここへ来た時に知っていた。


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