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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





晴れやかな笑みに
つい見惚れているうちに、
天元は自分でさっきの水を飲んだ。
ごくっと嚥下して

「…レモン水…。お前が作るのか?」

コップの中に残った水を眺めながら
驚きの声を上げる。

「いつもジャナが作ってくれるの。
私が好きなのを知ってるから」

私も、何となくそのコップに目をやった。

あの中にはおいしいレモン水だけじゃなく、
ジャナの優しさも入っているんだ。
ここへ来た時から塞ぎ込んでいた私を
何とか励まそうとしてくれた優しさが。

ぼんやりとそんな事を考えていると、
もうひと口、レモン水を飲んだ天元が
おもむろに私に顔を寄せた。
首にしがみつかせていた腕を緩め
様子窺いに身を引く私の唇に、
彼は熱っぽい唇を強めに押し付けて
そのままキュッと首を傾ける。
出来た隙間から
そのレモン水が流れ込んで来て
予想外のことにびっくりした私は
更に身を引いた。

彼は彼で口内の水を全て私に移し切っていたし
私は唇をしっかり引き結んだおかげで
零しはしなかったけれど、
それを飲み込むまでには至らず
文句のひとつも言えなかった。

飲み込んでいいものか、…
だからって吐き出すわけにはいかず…

「……」

軽く睨んで見せる私を見て
優しく眉を下げ

「約束通りだろ?飲め」

眉間の皺を解くかのように
そこに唇を押し付ける。

飲むの?
何でか、すっごく恥ずかしいんだけど…。
でも、

「…出来ねぇんなら
俺が飲み込ませてやろうか?」

そう言って再び唇を寄せられて
私は慌てて嚥下した。
そのまま彼の唇を回避するように
ぎゅうっと首に両腕でしがみついた。

それを
やっぱり笑って抱きしめてくれて

「あの水、うまいな。
俺も作らせようかな」

話を逸らしてくれる。
その内容に私は嬉しくなって

「うん!ジャナに作ってもらうといいよ!」

そこから顔を上げた。
すると、

「お前らホントに仲良しなんだな」

何故かとても嬉しそうに笑う。

あぁどうしたというのだろう。
この人に笑いかけられると
全身が心臓になったみたいになるし
思考も停止してしまう。
何かの病気かなと疑いたくなる程に。

そしてそんな私を見て、
この人は更に優しく笑うのだ。




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