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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





感化されたのか、
私まで優しい気持ちになって、
…そうっと彼の背中に手を回してみる。
すると驚いた彼が、ぱっと離れた。

タイミングよく、話せるようになった私は

「…嫌い、じゃないよ…?」

真っ直ぐに彼の目を見つめて言葉を紡ぐ。
もっと驚いて目を剥く天元に

「ちゃんと、好きだもん」

私が発した一言を聞いて面食らったようだった。

それは、そうか…
私自身、自分がどうしたいのかよくわからない。
好きな人のそばにいてもいいのかな、
なんて事をふわふわと考えている状態なのだから。

でも、一度くらいは
素直に告げてもいいんじゃないかと思ったんだ。
他でもないこの人が、
言って欲しいというのなら。

私だけのものじゃ、ないけれど。

…そこだ。そこなのだ。
この国の文化なのだろうが…
私には理解できない。
慣れない。
受け入れ難い。
どうしても、浮気しているように見えるんだ…

「睦…今、…」

驚きすぎて言葉も出ない様子の彼は、
見開いていた目を徐々に落ち着かせ
ひどく幸せそうに細めていった。

うわぁ…
こんな顔されたら…。

私は無意識のうちに
自分の胸元を握りしめていた。
高鳴る鼓動が、バレてしまわないように。

「睦、…今なんて言ったんだ?」

鼻先を触れ合わせてうっとりと囁く。

「…っちかい!」

照れくさくて身を引こうとする私を察して
絡めた腕に力を込めた。
…こうされたいと、自分でも思っていたんだ。
抱きしめてもらえるように
仕向けてしまっているのかも知れない…
そう思うと、
なんだか自分が計算高い女に思えて
ちょっとだけ嫌気がさした。

「近くもなるだろ。で、なんて…?
もう一回言ってくれ…」

こんな息のかかる距離で
彼は甘い雰囲気を作り出す。 
慣れない私はしどろもどろだ。

「…も、もう…言わないよ…」

目を伏せようとして視線を彼から外すと
呼び戻すかのように
ちゅっと小さなキスが降ってきた。

驚いて、目を戻すと
互いの視線が絡まって
今度は外すことさえ出来なくなった。

「…言ってくれよ」

真剣な瞳。
どきりと一際高く鼓動を打って、
体を震わせるだけの私は
獲物になった気分だ。


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