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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





私の言葉に、髪を撫でていた手が止まる。
頭に充てたまま
次の言葉を待っているかのようだ。

「きれいな女性たちが、もういるでしょう?
私なんかいなくても充分じゃない」

まずい、泣いてしまいそうだ。

…どうして、泣いてしまいそうなんだろう。
その答えは自分にも見つけられなかった。

「…俺はそれぞれを愛してるから…」

そんな事を言うこの人が悲しくなって、

「それは、…私が、もう1人夫を持つのと同じよね。
そうなったら…どう思うの」

その悲しみをぶつけてみた。
すると、

「……お前、俺の事好きなのか?」

と、明後日の方向からやってきたのかと思うような
質問が飛んでくる。

「……何を言ってるの?」

お花畑なのかしら、頭の中…。
すぐに自分に都合のいいように変換するのだ。
なにをどうしたら
私がこの人を好きだという事になるんだろう。

それなのにこの人は
勝手に嬉しそうに笑い、

「そうかそうか。いい傾向だ。
よし、俺はお前がこっち向くまでの後少し、
全力で優しくするからな。
だから早く『俺』を受容しろよ?」 

力いっぱい抱きしめた。

「何を勝手な事を言ってるの?
優しくするって?しかも期限付きで?
おかしな話だわ」

「睦に俺を焼き付ければいいんだろ?
じゃあ、お前が俺の事しか考えられなくなっても
優しくすると誓う」

「そんな事にはならない!
万が一…万が一によ?
私があなたの事を愛すとしても
きっと私がここを抜け出す方が早いから」

「それはねぇな。絶対ぇ俺が先だ」

余裕たっぷりに笑うこの人が憎らしい。
それなのに全然嫌な気がしない。

嫌な気が、しない…。

「どこ見てる?俺がいる時は
目の前の俺の事だけ見てろ」

逸れた気を取り戻すように
押し付けるようなキスをされた。
彼の軽薄な行動に
片手を振り上げると、
まるで見えているのかと思える程
見事にその手を取られてしまう。
そのままベッドに下ろされて
よしよしと指の腹で掌を撫でられた。

優しくいたずらっぽいキス。
抵抗しなくなった私は
ただ寝転んだまま彼のする事を受け入れて
…そのうち私の体は強く抱きしめられていた。
私から抱きしめ返す事はしなかったけれど、
この間までの嫌悪感は、なかった…。









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