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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






善逸くんとは違って私の方には
大丈夫だよ、なんて言って
彼を気遣う余裕なんかなかった。

ああ情けない。
こんな小さなケガが、心の余裕まで奪うのだ。

「何でも出来る事からやりましょうって
蟲柱様が仰るので
こうしてほうきを持たせて頂いているんです」

「そっか…そっかー。でも
無理だけはしたらダメだからね?
痛かったら掃除なんか俺がやってあげるから」

「ありがとうございます。
でも、これは訓練なので」

私は掃除をしているのではなく
訓練をしているのだという事を
やんわりと伝えると

「はっ、そうか!そうだよね、
えぇと…じゃあ何か俺に出来ることとか」

あわあわと両手を振り回して
どうにか私のために動いてくれようとする。

ちょっと…いや、かなり怖がりさんだけど
すごく優しくていい子なのよね…

「ありがとう、何かあったら
1番に相談させて下さい」

優しい気持ちが嬉しくて
私は心の底から、そんな言葉を口にしていた。
すると善逸くんは

「うん!」

と嬉しそうに笑ってくれた。

やっぱりちょっと
気持ちが緩んでいるようだ。
優しくされると喜んでしまう自分がいる。

少し前の私なら
絶対にあんなこと言っていなかった。
即お断りしていたに違いない。

こんな事でいいのかな…























任務に出る前に寄った蝶屋敷。

俺が定期的に通っている理由は睦だ。

鬼の毒をくらった睦のために
胡蝶からしばらくの間、薬をもらっていた。
故に、睦の様子の報告を義務づけられた。

投薬は終えたものの
睦の手の具合は芳しくない。
どうにかならねぇかと
その相談も兼ねて…。

なのに胡蝶のヤツ、…留守にしてやがる。
急な任務、って。
ありえねぇだろ、
わざわざ連絡してから出向いたってのに。

じゃあ来る必要なかったじゃねぇか。
これから屋敷戻って
また出るのも煩わしいから
もうここで時間つぶそ。
不本意だけど。



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