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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






「誤解や勘違いがねぇように
はっきり言っておく」

私がきっちり座った所で
音柱様は真っ直ぐに私を見据え
やけにはっきりと言葉を運んだ。

私もその瞳を凝視め返して
一言一句、聞き逃さぬよう
全神経を耳に集中させるのに、…

「俺は、睦の事が好きだ」

告白が突然過ぎて
私はむしろ耳を塞ぎたくなってしまった。

いや、嬉しいよ。
ものすごく嬉しいけど。
そんな話だとは思っていなかった。
びっくりするでしょ、
いきなりそんなこと言われたら。


両手で口を塞ぎ、
何と返せばいいかわからずに硬直していると

「だが、俺はダメだ」

音柱様がそう続けた。

「え?」

大きな翼がはえて天を飛び回っていた私は
いきなり猟師に
鉄砲で撃ち落とされた気分だ。

「それは、どういう…?」

「理由は、訊かないでほしい。
でも俺の事は忘れろ」

……

「そんな話ありませんよ。
音柱様が私をこんな気持ちにさせたんです。
あんな事を言われなかったら
私は音柱様のことを好きになんかならなかった」

「そうだな。ごめん」

「謝ってほしいんじゃありません。
すっごくひどい事を仰るんですね。
それから、忘れるなんて絶対にムリです」

「ほんっとにすまねぇ。だが、
睦と俺とじゃ無理だ」

「どうしてですか?立場が違いすぎるから?」

「そんなん関係ねぇ。でも
理由を言うつもりはねぇよ」

音柱様は顔をしかめてツラそうに言った。
だけどそんなので、私は納得しない。

「ズルいです」

「あぁ、そうだな…。すまねぇ、ほんとに」

項垂れて、頭を下げる音柱様。
…まさかこの人が、
私ごときにこんな事をするなんて。

これじゃあ、納得せざるを得ないじゃないか。
違う、納得ではなく、
飲み込まざるを得ないのだ。

いつも強気で偉そうで、
優しくて真っ直ぐなこの人が、
ここまでしているのだから…。


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