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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.





「せっかくだから、」

せっせと握っていた睦に話しかけると
ふと顔を上げて
ぱちっと目が合った。

「はい」

こいつは誰かと話す時
ちゃんと目を合わせるな。
そんな小さな事が
嬉しかったりして。

「味噌か醤油ぬってー、」

「焼くの⁉︎」

少しだけ腰を上げ
さっきよりもキラッキラな瞳で
身を乗り出す。

好きなのかな。

「ご名答」

わかりやすい反応に
悪いと思いながら笑ってしまった。

やめてね、可愛すぎる反応すんの。

「お前はどっちがいい」

「味噌か醤油かですか?んー…
うー、どっちもおいしいんだよなー。
味噌かなぁ…でも醤油……」

…めちゃくちゃ悩むな。
よっぽどか。

あの櫻井睦が。
迷いなく、
物事を判断する人間だと思っていたが
それは隊士としての時だけか。

あの、潔いまでの実行力があるのに
こんな所でそこまで悩むとは。

やっぱり、可愛いとこあるんだな。
しょうがねぇなぁ。

「じゃどっちも作って食おう。
決まらねぇみたいだし」

俺も甘やかしが過ぎるって。

いや、やっぱ素質があるんだよ。
周りが甘やかしたくなる素質。
俺だけかな…

「わぁ、いいんですか?楽しみ…!」

睦はにっこり笑って
手の中の飯を握り込む。

「あー、ほら見ろ。
やっぱり飯の量が多いだろ」

小さな手から溢れんばかりの米粒。
右手でうまく握れずに
ボロっと崩れてしまう勢いだ。

「手の訓練だからいいんです。
ちゃんとしたの、
音柱様に食べてもらうんですから」

眉間にシワを寄せて
睦は真剣そのものだ。

…なんてこった。

「その小せぇのもちゃんとしてるけどな」

皿に乗っている
睦がさっき作った握り飯を
チラリと一瞥する。

なかなか綺麗な山型をしていると思う。
どこらへんが『ちゃんとしていない』のか
まったくわからない。


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