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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






「じゃ来いよ。待ってるぞ」

ほら、と
私を緩く抱き寄せる。

「待たれても…」

「必死に自分を律してるようだがな、
もともとお前は甘やかされる事に慣れてんの。
俺は知ってんだよ。
手が治るまでの間くらい
ゆっくりすべきだと思うがな」

何でそんなこと知ってるの…?

……え、

「……手…治る?」

「そんなの知らねぇよ。
でも決めつけるには早過ぎやしねぇか」

「そんなの…気休めです、」

「そうだよ。単なる気休めだ。
多分お前の手は治らねぇ。
でも、治ったら儲けー…くらいの気でいても
悪かねぇと思うんだ」

「そんなの、ムリですよぅ…」

無理だよ、そんなふうに考えられない。

「真面目すぎなんだよ睦は。
もうちょっと隙間作っとかねぇと
がんじがらめになっちまって
何の面白味もねぇ人生じゃねぇか」

「そんなこと…言われても……」

わかってるよ。
そんなの言われなくたってわかってた。

だけど私には
どうする事もできなかったんだ。

「睦にとって鬼殺隊は
生きる為に必要なものだったんだよな。
だけど、道はたくさんある。
今までは鬼殺の道だったんだろうけど
もしかしたらもっと違う生き方だって
あるかもしれないって思わないか?」

「思いません…そんなの、わからないもの…」

ボロボロと涙を零す私に
音柱様は呆れもせず、ただ微笑んでくれる。

「そうだな…、誰もお前を
止めてやらなかったよな。
ごめんな睦…」

また、謝るの?
どうして音柱様が謝るんだ。
あなたは悪くないのに…

「俺が…止めてやらなきゃならなかったのに。
あんまり美しいから
見ていたいと思っちまった……なんて、
言い訳だな、悪ィ」

さほど悪そうでもなく
やっぱりくすりと笑いながら
音柱様は私の髪をゆっくりと撫でつけた。

「…うつくしい、」

「あぁ、睦の戦い方は美しくて
俺は好きだ」


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